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ブロードバンドタワー(3776)の株価はどうなるだろう?

データセンターの需要が伸びているね!将来の株価にもプラスに働きそう!

株レンジャー
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  • ブロードバンドタワー(3776)の株価予想
  • ブロードバンドタワー(3776)株の買い時
  • ブロードバンドタワー(3776)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

 

をまとめました。

ブロードバンドタワー(3776)の株価予想!今後どうなるか?

  • AIやデジタル化の流れで株価も上昇へ

サーバー

ブロードバンドタワーは、データセンターの運営がメインのIT企業です。データセンターは、その名の通り、データを管理して効率良くユーザーに配信するために必要な場所のことです。まさにインターネット時代には欠かせないものですね。

ブロードバンドタワーは、データセンターの普及期から事業を展開しており、パイオニア的な存在です。

AIなどの新規事業も進めていて、政府が進めるデジタル化で注目を浴びている企業でもあります。

今後も世界的にデータ量が増えて、データセンターの需要は伸びていくといわれています。

そのため、ブロードバンドタワーも長期的に株価が上昇していくと判断できるでしょう。

 

  • 調整する場面も

2020年8月までは株価は200円前後をいったり来たりしていました。

ですが2020年9月以降、一気に400円台に乗せてきました。

この株価の高騰は、デジタル化やDXの話題性が高まり、データセンターを運営するブロードバンドタワー株に投資家の買いが入ったためだと思われます。

過熱感もでてきていることから、一旦調整していく可能性も高いことは意識しましょう。

 

  • 競争加速で不安要素あり

ブロードバンドタワーが新規で展開をすすめているAI事業は、競争が加速している分野ですね。競争が大きいと収益も伸びにくいので、不安要素があるといえます。

一方で、メインであるデータセンター事業では、大きな投資が必要なため新たな会社が参入するのはなかなか難しい領域です。激しい競争は起きにくいといえるでしょう。

今後は、新規事業であるAI事業がデータセンター事業とうまくシナジー(相乗効果)を生み出せるかがポイントになりそうです。

 

ブロードバンドタワー(3776)株の買い時

  • 長期目線なら仕込んでも問題なし

飛んでいる鳥

主力事業であるデータセンターは、今後も需要が伸びていくでしょう。

記事時点では買い圧力から過熱感もあり、短期的には下落するリスクは大きいといえます。ですが、割高感が強まっている状況でもないため、長期的に収益が伸びていく予想なら、買いを入れても痛手ではないでしょう。

あくまで2019年12月期の収益に基づくものですが、300円程度に下落するなら、仕入れておいてもよさそうです。長期視点でみれば、高すぎる買い物にはならなそうですね。

 

  • 短期的にも買いやすい

2021年1月以降は決算も出てきます。直近の期待感の反動から、悪い決算内容だと急速に値下がりするリスクはあるでしょう。

決算をまたいで短期のリターンを取りに行くのは、リスクが高いといえます。

ですが、ブロードバンドタワーは株価が500円以下の、いわゆる低位株であり、個人の買いが入りやすくボラティリティ(変動性)も高まりやすい銘柄です。

短期売買で値幅をとりにいくのには向いている銘柄でしょう。

 

ブロードバンドタワー(3776)の株の分析【2020年12月9日現在】

配当金はいくら?配当利回り

配当は安定的!

コイン

株価指標 目安
配当金 2円
配当利回り 0.5%
配当性向 -13.1 %
  • 配当は安定的に行われる

ブロードバンドタワーは連続して配当が行われています。

事業の状況と利益によりますが、今後も安定的に配当が行われる可能性は高いでしょう。

 

  • 大きな利回りは期待できない

ブロードバンドタワーはデータセンターがメインの事業なので、事業を拡大するには、大きな設備投資が必要になります。

そのため年によっては、多額の資金が必要となり、株主にはまったく配当がないということもあるでしょう。

実際のところ、配当は安定的に行われていますが、株価に1株あたり2円程度(2019年12月期実績)と大きくはありません。利回り換算でも、魅力があるとはいえませんね。

安定した収益企業となるまでは、大きな配当利回りは期待できないと考えたほうがよさそうです。

 

株主優待の内容

  • 優待はなし

ブロードバンドタワーでは優待は行われていません。

個人株主を意識し、株主優待を取り入れる方針はいまのところ無いようです。

 

  • 優待が採用される可能性はある

とはいえ今後は、株主優待制度が採用される可能性はあります。

ブロードバンドタワーはB2B(企業向け)のサービスが中心です。

そのため、今後株主優待が行われるなら、サービスに関連したものではなく、商品券などの金券になる可能性が高いでしょう。

 

株価指標

収益性が不安定なのがネック

株価指数 目安
PER 737.8倍
PBR 2.6倍
ROE なし
自己資本比率 35.8 %
  • 割高感は短期的か

2020年12月の段階では株価は400円前後を移動していますが、PERは数百倍とかなり大きめの数値です。

PERが大きいのは、当期2020年12月期の利益予想がギリギリ黒字なためです。割高感のある数値になっているので、投資対象とするか迷いますよね。

とはいえ一時的に株価が上昇している場合、過熱感が収まってくれば、株価指標も収まってくると考えられます。割高に見えるのは短期的と考えてもいいでしょう。

 

  • 収益の安定化が課題に

2019年12月期までの3期間は、売上高が前年割れしていたり、営業利益がマイナスでした。

2020年12月期の決算ではようやく黒字転換する予想です。

これから株価が大きく上昇するには、収益の安定化が課題になりそうです。

 

同業種の銘柄と比較

  • データセンターは資本力のある企業が多い

近代的な建物

データセンターは莫大な設備投資が必要な事業です。そのため、データセンター運営企業には、以下のような大手企業が名を連ねます。

(カッコ内は2020年12月記事時点の時価総額)

  • NTTコミュニケーション(NTTグループ) (約9.5兆円)
  • KDDI(9433) (約6.8兆円)
  • IIJ(3774) (約2,000億円)

 

いずれの企業も国内にいくつもの施設をもち、多くの顧客がいるような会社です。

資本力を多くもっているのは、今後の事業展開にも有利に働くでしょう。

資本力で大きく劣る、ブロードバンドタワーとは直接競合しない企業だと考えた方がいいですね。

 

  • 東京の中心にあり有利

ブロードバンドタワーの時価総額は220億円ほどです。

同じくらいの規模だと、以下のような同業企業があります。

(カッコ内は2020年12月記事時点の時価総額)

  • さくらインターネット(3778) (約260億円)
  • アイネット(9600) (約246億円)

いずれの企業も国内に数箇所のデータセンターを持っています。

ブロードバンドタワーの特徴であり、有利な点は、東京の大手町という、国内のビジネスでは中心的となる場所にデータセンターを持っていることです。アクセスの良いところにデータセンターがあるのは重要なことなので、収益にもプラスに働くでしょう。

 

ブロードバンドタワー(3776)株のまわりの予想

買い予想の声

  • 5G関連株の一角として注目度高い

 

データセンターは5G業界で重要な位置付けです。

データセンターの重要度が改めて認知されると、株価がさらに一段高となるタイミングがあるでしょう。

 

  • 業界の動向に注目する意見も

 

データセンター業界は全体的に好調で、ブロードバンドタワーの業績にも好影響を及ぼしそうですね。

 

売り予想の声

  • 銘柄に個人の関心が向かいやすい

 

ブロードバンドタワーは小型株で個人の関心が集まりやすい銘柄です。

その分、乱高下が激しいという面もあります。

指摘されているように、何らかの売りサインが出てくると、大きく下げやすいというところも気をつけたいところですね。

 

ブロードバンドタワー(3776)の総合評価

業績評価はイマイチだが、将来性が高い

楽観的な人

通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • 業績面は不安が残る

2019年12月期まで3期ほど赤字決算が続いていました。ですが当期2020年12月期は売上高がプラス成長で、利益は黒字転換する会社予想になっています。

とはいえ、まだ収益が増えていくような段階にはないといえます。

株高のときも、将来にわたって収益が増加していく期待感よりは、デジタル化や5Gなどの材料によるものが大きいでしょう。そのため評価としては、○にはギリギリできない△という状況です。

 

配当金目当ての投資

  • 利回りが小さく配当には期待薄

ブロードバンドタワーは安定的に配当が行われていますが、逆に言えば利回りは大きくありません。

配当金に期待した投資には向かないでしょう。

 

優待目当ての投資

  • 優待向きの銘柄ではない

優待は行われていません。

優待目当ての投資には向かない銘柄といえます。

 

割安かどうか

  • 割安感はなし

2020年9月以降は政府の進めるデジタル化で注目を集め、短期的に株高傾向にありました。

指標面ではPERが数百倍でPBRは2倍前後です。ですが、もともと株価が数百円程度の低位株であり、利益予想も黒字転換するタイミングなので、極端に割高感が強いというわけでもありません。

かといって割安ともいえないため、買うなら値下がったところを丁寧に拾っていきたいですね。

 

同業種との比較

  • 競争は少なく、拡大余地あり

ブロードバンドタワーと同じような時価総額が小さめのデータセンター運営企業は少なく、数社程度です。また、参入してくる企業も少ないため、競争は激しくない業界です。

データセンター業界自体が伸びているので、同業種企業と共食い状態になることは考えにくいでしょう。今後も事業が拡大していく可能性は高いと言えます。

 

将来性はあるか

  • デジタル化推進で将来性バツグン!

菅政権が進めるデジタル化により、データセンターや通信会社などが注目を集めました。

ブロードバンドタワーも例外ではなく、一時連日に渡ってストップ高(2020年9月、600円近辺まで上昇)になるなど、買いが入りやすい銘柄となりました。

今後も、データセンターの需要は高止まりすると予想されるので、収益面ではプラスに働きそうです。デジタル化の推進の恩恵で、将来性はバツグンといえますね。

 

買いを検討してる人へアドバイス

  • データセンター以外の新事業に注目

データ分析

ブロードバンドタワーはメインの事業であるデータセンター事業の他に、AIなどの新規事業を開発しています。今後はAIの需要がどんどん増えていくと考えられているため、成功すれば収益源となるでしょう。

また、AIは膨大なデータを扱う必要があるため、データセンターとの相性が良く、ブロードバンドタワーの資産を活かせます。

今後買いを検討していれば、AIなどの新規事業にも注目しておきたいですね。

 

まとめ

  • ブロードバンドタワー(3776)の株価予想は長期的には上昇へ向かいそう
  • ブロードバンドタワーの買い時は長期視点だとタイミングが多そう
  • 割高感は短期的にとどまりそう
  • 同業種の中では資本力は小さめだけど立地が強み
  • 投資家はデータセンターの事業に期待感が高め
  • 業績はイマイチだけど、将来性は高い
  • データセンター以外の新事業に注目