MUFG(8306)株価どうなる?

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価は今後どうなるの?

米国国債の長期金利に連動するよ!動向に注目!

株レンジャー
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  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価予想
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)株の買い時
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

 をまとめました。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価予想!今後どうなるか?

今後どうなるか

  • 三菱UFJフィナンシャルグループは国内最大の金融グループ、高配当で株初心者にも人気なので上昇しやすい。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は、国内最大の経営規模を持つ金融持株会社です。

総資産は2020年3月末決算で約336兆円と、国営だった日本郵政の総資産、約286兆円(2020年3月末決算)よりも巨大な組織です。

高配当(配当利回り4.2%)なので、配当狙いの投資家が多く株初心者にも人気で買われやすい銘柄です。

 

当期純利益の減収は一過性のもの

連結業務純益は増収していますが、2020年3月期の当期純利益では、前期比39%の減収となっています。

原因は海外出資先(バンクダナモン、アユタヤ銀行)の株価の下落です。

株式取得時の50%以上も下落し、買収した際の金額程の企業価値がなくなったと判断され、出資した資産(のれん)を損失計上しています。

本業では業務純益が増収しているため経営は問題ないと思われます。

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コロナの影響で利息収入が減少する可能性あり

新型コロナウイルスは三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)にも大きく影響を与えており、コロナ関連の新規貸出は約5.2兆円、貸倒れの可能性を懸念して与信費用も約2,500億円引当増加の見込み(2020年12月末時点)となっています。

貸出金の増加はプラス材料ではありますが、コロナ関連であれば低金利で貸出しているはずなので、貸出金の利回りが低下します。

IRプレゼンテーション(2021年3月5日)を見ると、貸出金の利回りは年々低下していることが分かります。 低金利の貸出は、追い打ちとなる可能性があります。

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>>>三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):IRプレゼンテーション(2021年3月5日) 

 

海外貸出金で、国内経済から受ける影響をコントロールしていて、上昇が期待できる

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は海外の拠点があり、海外貸出金からも収益を上げています。

海外貸出金の量をコントロールすることで、高金利で貸し出すことができるので、海外に貸し出せるのは大きな強みとなります。

実際に、2013年4月の日銀の金融緩和政策(黒田バズーカ)によって国内の金利が低下している時期(2013年3月末~2015年3月末)に、海外貸出金が25兆円から41兆円(約16兆円)に増加しています。

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三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)株の買い時

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割安で上昇が見込めるので買い時

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価は、2020年3月頃のコロナショックでは約380円まで下落していますが、底を打った後じわじわと上昇し続け、コロナショック前の水準まで戻っています。

最高値は2006年4月頃の1,900円ですが、ここまでいかないにしても、過去のチャート上も割安だと言えるので、好材料があればさらに上昇が見込めるかもしれません。

>>>三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):株価情報 

 

  • 米国債券の長期金利に連動して上昇

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価は、米国債券の長期金利と近い動きをしています。比較するとチャートの形がほぼ似ているのが分かります。

理由は、国債の長期金利が貸出金の基準金利となっているため、国債の長期金利が下がれば貸出金の金利も下がり、銀行の利益が減少するため、投資家のマイナス材料となるからです。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の場合は、海外貸出金があるため外国債の影響も受けます。

今後の動きも、米国債券の長期金利に、ある程度似通ってくると考えられます。

※以下、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)株価チャート

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※以下、米国国債10年の金利チャート

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買い時は、米国債券の長期金利の情勢で判断できる

今後、米国債券の長期金利が上昇に向かうのかどうかで、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)が買い時かどうか判断することができます。

長期金利は、米国の経済成長の期待値やインフレ率など、不確実な材料によって決まっていきます。

予測するのは簡単でなく、米国債券の動向をいち早く知っておく必要があるので、The Wall Street Journalや日経新聞の電子版など、信頼できる情報を押さえておきましょう。

 

>>>THE WALL STREET JOURNAL:米国債、外国投資家の需要拡大か 

>>>日本経済新聞:NY債券、長期債続落 10年債利回り1.62%、ワクチンで景気回復の加速見込む 

 

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株の分析【2021年3月12日現在】

配当金はいくら?配当利回り

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配当利回りはかなり高く、配当狙いの投資家も多い

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株価指標 目安
配当金 25円
配当利回り 4.20%
配当性向 37%(2020年3月末決算)

 

配当利回りも配当性向もかなり高い

銀行株は配当利回りが高いことが多いですが、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は4.20%とかなり高いですね。

長期投資を見込んで、割安な頃に買えば利回りはもっと上昇します。

配当性向は、2020年3月末決算では61%となっていますが、海外出資先(バンクダナモン、アユタヤ銀行)の株価の下落による一過性の損失を除けば、37%になります。

通常30%前後なので配当性向も高いといえます。 年々増加傾向なので、配当金が今後どうなるか楽しみですね。

 

株主優待の内容

株主優待はなし

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株主優待は残念ながら、2017年12月末で廃止となっています。

>>>三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):株主優待 

 

株価指標

PER、PBRともに割安になっている

株価指数 目安
PER 12.6倍(2021年3月期第3四半期末の利益で計算)
PBR 0.46倍
ROE 3.4%
自己資本比率 4.7%

PER、PBRともに割安で、下げる可能性も低い

PERは15倍以下、PERは1倍以下だと割安なので、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は割安と言えます。

また、銀行は総資産の中に預金(負債)があるので、ROE(目安は10%以上)と自己資本比率(銀行の目安は9%以上)は低くなりがちです。

PER、PBRともに割安で、銀行株は日銀の金融緩和政策などで下落しつくしているので、今後さらに下げてくる可能性は低そうです。

 

>>>三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):決算短信(2021年3月期第3四半期)

 

同業種の銘柄と比較

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  • 三井住友フィナンシャルグループ(8316)より安く買えるが、配当利回りは三井住友フィナンシャルグループ(8316)の方が良い

三井住友フィナンシャルグループ(8316)は三井住友銀行やSMBC信託銀行をはじめ、日興証券や株式会社セディナなどの関連会社を束ねる金融持株会社です。

当期純利益の推移を見てみると、2018年3月期から徐々に減収しているものの、安定して収益を上げているのが分かります。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)と比べ、総資産は約120兆円近く少ないですが、株価は三井住友フィナンシャルグループ(8316)の方が6倍以上も高いです。

配当利回りも三井住友フィナンシャルグループ(8316)の方が高いですが、株価も高いので、資金を多く投じられるのであればおすすめです。

また、ネオモバ等で1株から株が購入できるので、少額でも分散投資したいのであればおすすめです。

財務・株価情報 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
総資産 約351兆円 約233兆円
貸出金 約106兆円 約83.9兆円
貯金量 約205兆円 約139.7兆円
株価(2021年3月12日時点) 594.6円 3,996円
配当金 25円 190円
配当利回り 4.20% 4.75%

 

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  • みずほフィナンシャルグループ(8411)より安く買えるが、配当利回りはみずほフィナンシャルグループ(8411)の方が良い

みずほフィナンシャルグループ(8411)は、みずほ銀行、みずほ証券、オリエントコーポレーション、ユーシーカード等を束ねている金融持株会社です。

当期純利益の推移を見てみると、2019年3月期の利益が約4,800億円(前期比△83.2%)下落しており、原因は設備投資の失敗(約5,000億円損失)と、米国債の損失計上(約1,800億円損失)が主因となっています。

損失計上することで、2019年3月期以降の償却費用を全て出し切ったので、翌期以降増収する可能性がありますが、2020年3月期では、2018年3月期の利益も越えられなかったことが分かります。

株価も配当利回りも高いので、三井住友フィナンシャルグループ(8316)と同様に資金が多く投じられる人向けということになります。

 

 

財務・株価情報 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) みずほフィナンシャルグループ(8411)
総資産 約351兆円 約214兆円
貸出金 約106兆円 約83.6兆円
貯金量 約205兆円 約127兆円
株価(2021年3月12日時点) 594.6円 1,605円
配当金 25円 75円
配当利回り 4.20% 4.67%

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>>>みずほフィナンシャルグループ(8411):決算短信(2019年3月期) 

 

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)株のまわりの予想

買い予想の声

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三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の配当に期待している声

やはり、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の高配当に期待している声はありますね。

 

すでに購入して、含み益を上げている人もいる

現時点で上昇し始めているので、含み益を抱えている人は多そうです。天井がどこかで来ることも意識しておきましょう。

 

売り予想の声

今から買っていいのか悩む声

天井が分からない分、エントリーが遅い場合は損失になる可能性もあります。 米国債券の動向とチャートを見ながら、買いのタイミングを見計らうべきですね。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の総合評価

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三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は、他のメガバンクと比べても割安。銀行株に投資するなら三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)がおすすめ。

  通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

利益は減少しているが、本業の収益は上がっている

業績については、利益は減少していますが、本業の業務純益は上昇しているので、持ち直すことができそうです。

また、2020年3月期の目標値については、進捗102%となっており、目標達成しています。 体力もある巨大な組織ですので、業績は問題なさそうです。

 

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配当金目当ての投資

  • 高配当で割安なので、配当金目当ての投資に向いている

やはりこれが一番の魅力でしょう。銀行株は高配当で、配当狙いの人が長期投資目的で購入しています。

中でも三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は、かなりの高配当である上に割安なので、とても買いやすいです。

できるだけ割安なタイミングで買えるよう、タイミングを見計らっていきましょう。

 

優待目当ての投資

株主優待はなし

残念ながら株主優待がありませんが、その分も加味しても高配当だと思います。

 

割安かどうか

過去のチャート、PBR、PERともに割安

コロナショックで下落し続けていたのもあり、一旦底を打ったように見えます

ただ、2021年3月12日の株価は594.6円と、ほぼコロナショック前まで持ち直してきています。

底を打っているので、これからの上昇もあり得ると思いますが、米国国債の長期金利と相談しながら買っていきましょう。

 

同業種との比較

株価も安く、高配当

株価が安いので、買いやすいのが三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)のいいところです。

他銘柄の方が配当利回りは良いのですが、株価が高い分買いづらいところがあります。

 

将来性はあるか

国内最大の金融グループなので、将来性はある

国内最大規模の金融グループです。海外展開も行っているので、今後も成長していく可能性が大いにあります。

米国の情勢にも考慮しなければならないので、複雑な銘柄ではありますが、ゆっくり学びながら長期投資の対象にするのは大いにありだと思います。

 

買いを検討してる人へアドバイス

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すでに上昇し始めているので、米国国債の動向に注視して、好材料が出れば買い

現時点ですでに上昇し始めているので、ここで手を出したら利益確定に巻き込まれる可能性もあります。

ただ一旦下落しつくしているので、下げてもまた上げる可能性があります。

米国国債の動向も見ながら、好材料が出れば買っていきましょう。

 

まとめ

  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価予想としては、米国国債と連動する。
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)株の買い時は、米国国債の長期金利上昇局面。
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株の分析は、配当利回りもよく、購入代金も安い!
  • 同業種の銘柄より割安なため、銀行株が欲しい人は買ってみよう
  • 配当狙いの投資家が多数!Twitterでも情報収集できる
  • 長期保有を目的として買いのタイミングを図るべし
  • 上昇し始めてるので買いのタイミングを見計らおう