楽天(4755)株価どうなる?

楽天(4755)の株価は今後どうなるの?

モバイル事業の成功がカギだね!赤字が解消され始めたところが買い時だよ!

株レンジャー
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  • 楽天(4755)の株価予想
  • 楽天(4755)株の買い時
  • 楽天(4755)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

楽天(4755)の株価予想!今後どうなるか?

モバイル事業参入による今後への期待

モバイル事業への参入

楽天は、2020年4月よりモバイル事業を始めています。

当初ドコモ回線を借りてモバイル事業を行っていましたが、2020年9月より自社で回線を持ち、モバイル事業の3強(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)と並んで事業を行なっています。

時価総額ではかなり劣っていますが(ドコモ9兆、KDDI6兆、ソフトバンク6兆、楽天1.6兆)楽天は1年間料金無料のキャンペーンを打ち出し、利用者を囲い込む戦略を進めていて、成功すれば株価は急上昇すると考えられます。

 

  • 新型コロナウィルスの巣ごもり需要が続けば業績は好調な兆し

楽天は3つの事業を柱にして利益を上げています。

  • 楽天カードなどのフィンテック事業
  • 楽天市場などのEC事業
  • モバイル事業

楽天市場はEC事業にあたり、EC事業は2019年決算では過去最高の売上となっています。

売上が伸びたのは、コロナ禍の巣ごもり需要の影響が大きいので、amazonやヤフー等の同業種も売上が伸びていますし、コロナ禍である以上需要は高くなると見込まれます。

 

  • 過去最高益なのにモバイル事業の設備投資で赤字決算

楽天は2019年決算において、連結決算で318億円の赤字となっております。

原因はモバイル事業の設備投資による赤字が原因といえるでしょう。

モバイル事業は、全国に電波を行き届かせないといけないので、基地局を数万ヶ所も建設しなければならず、巨額の費用が必要になります。

楽天としては、まずは赤字決算になってでも基地局建設を進めなければならないのです。

>>>楽天2019年決算

 

  • モバイル事業とEC事業の相乗効果

楽天市場の利用者の約7割弱はスマホ経由となっています。そのためモバイル事業と楽天市場は切っても切れない関係なのです。 

 

楽天(4755)株の買い時

モバイル事業が成功するかどうかがカギ

楽天買い時

モバイル事業で成功できるかどうかが一番注目すべき点です。

楽天はモバイル事業の基地局建設を2021年夏(無料キャンペーン終了)までに終わらせて、今より回線の品質を上げて、他社へ顧客が流れるのを防ぐ狙いがあります。

さらに、低コスト化して料金を安くすると言っていますが、果たして品質を維持したまま、安くすることが本当にできるのか?障害が起きてしまうのではないか?といった声もあります。

株価が上昇するかどうかは、モバイル事業で成功できるかどうかにかかっています。

 

  • ボックス圏内にある株価の下限で好材料が出れば買える

楽天の株価は過去チャートを確認すると、2018〜2020年は700~1300円の間を行ったり来たりしています。

現状1,000円前後の株価なので、まだ下げる可能性もあり、ボックスの下限(700円近く)で下げ止まれば割安な状態と言えるので、そこで好材料が出れば上昇に転じる可能性があります。

フィンテック事業とEC事業が順調であるため、モバイル事業の状況をいち早く知ることで買いのチャンスをつかみましょう。

 

  • 政府の介入によって競争が激化したら買いづらくなる

菅総理大臣が官房長官だった頃、「国民のインフラであるケータイ(スマホ)の料金は4割程度安くする余地がある」と発言しています。

ドコモの新料金プランahamoなど、楽天には競合が多く存在することになり、モバイル事業が軌道に乗るまでは、一波乱あるかもしれません。 

他社が新料金プランを打ち出せば、状況は目まぐるしく変わり、買い時は落ち着いてからになるかもしれません。

 

楽天(4755)の株の分析【2020年2月13日現在】

配当金はいくら?配当利回り

配当金は低いので配当狙いの会社ではない

配当金

株価指標 目安
配当金 4.5円
配当利回り 0.5%
配当性向 赤字のため算定不可

>>>楽天2019年決算

 

  • 配当金は低い

楽天の配当金は、100株で450円ととても低いです。

1株1000円前後の安さでも100株買うと10万円。配当は年1回なので配当金は450円、年利は0.45%になります。

貯金するより少しマシな程度ですし、株価が下落すれば元手の10万を失いかねない分、配当金だけではリスクを許容できないと考えるべきでしょう。

インカムゲイン(配当益)はあまり期待せずキャピタルゲイン(売却益)を狙いましょう。

 

  • 権利落ち日の下落はない

楽天は配当金が低いため、権利落ち日(配当金受け取りが確定し、株を売却してもいい日)に売り注文が殺到して下落することもあまりありません。全体的に配当金への注目度は低いと言えます。

 

株主優待の内容

優待は楽天経済圏全てで使える楽天キャッシュ

保有株数 株式優待の内容
100株 500円(5年以上保有で1,000円)
1,000株 1,000円(5年以上保有で1,500円)
5,000株 1,500円(5年以上保有で2,000円)
10,000株 2,000円(5年以上保有で2,500円)

>>>楽天株主優待制度

参照先(楽天株式会社 公式HP)URL:

  • 優待は楽天キャッシュで入ってくるので現金同等に使える

楽天の優待は楽天キャッシュで入ってきます。

楽天経済圏や楽天ペイの支払いにも使えるので、コンビニ決済や楽天市場での買い物にも使えます。

 

  • 優待を合わせて考えると配当利回りは約1%(2020年2月13日現在)

現金同等に使えるので、配当金と合わせて利回りを計算すると、約1%となります。

1%でも低いので、楽天の配当や優待はおまけ程度と考えるべきでしょう。

 

  • 楽天トラベルの国内宿泊クーポン1,500円分がもらえる

15,000円以上の国内宿泊にて利用できるクーポンが1,500円分もらえます。

クーポンの有効期限は3カ月です。こちらもおまけ程度と考えるべきでしょう。 

 

株価指標

利益が戻り始めたら買い時

株価指数 目安
PER 赤字のため算出不可
PBR 約1.73倍
ROE -4.2
自己資本比率 8.0%

>>>楽天財務データ

  • PBRが1倍以上だが、黒字化すれば割安となる

PBRは、株価が純資産と比べて割高かどうか判断する指標ですが、1倍以上あるので純資産と比べると割高です。

楽天は株価が下落し続けているのに、1.73倍前後を保っているので、株価と同時に純資産も減っていることになります。

モバイル事業が軌道にのり、黒字に戻ったら、割安に転じることになりますので、やはり今後上昇する可能性が高いといえます。

 

  • 自己資本比率はフィンテック事業があるため低くなりがちだが問題なし

自己資本比率は、総資産のうち自己資本の占める割合を表していますが、楽天は年々縮小傾向にあります。

楽天銀行など、金融機関は他人資本を預かることが仕事なので、自己資本比率が低くなりがちですが、金融業で比較するとそれほど低すぎるわけではないので、問題ないと言えるでしょう。 

 

同業種の銘柄と比較

  • Zホールディングス(4689)

同業種の比較

元ヤフーですね。コロナ禍の巣ごもり需要で、今年の4月頃からずっと株価が上昇し続けています。

現在は一旦高止まりして、過去最高値となっていますね。かたや楽天はモバイル事業が不安視されているため、株価は低迷し続けています。

 

  • amazon(米国株)

コロナショックで一時2000ドルの株価が1600ドルまで下落していますが、その後巣ごもり需要で3600ドルまで上昇しています。

amazonについてはコロナショックが普通の下落に見えるという人がいるほどの上昇ですね。

 

  • モバイル事業の一か八か感がとても強い

同業種はほとんど株価が上昇しているにも関わらず、楽天だけ低迷している理由はモバイル事業ですね。

モバイル事業が軌道に乗った場合は、株価が急上昇する可能性もあるかもしれません。 

 

楽天(4755)株のまわりの予想

 

買い予想の声

楽天の物流整備を好材料と判断

周りの予想

楽天は、注文からお届けまでを一貫して整備しようとしていますが、このワンデリバリー構想が実現できれば活路を見いだせないか?といった意見もあります。

ドローンによる無人配送など、物流を含め包括的なサービスをモバイル事業と絡めて実現できれば同業他社を引き離せるかもしれません。

 

ソフトバンクとの共闘によって株価が上昇

活路を見いだせなければ、ソフトバンクと共闘する道もあるという意見もあるようですね。

今後、三木谷社長がどんなカードを切るかによって、現状は大きく変わってくることになります。ますます目が離せない状況ですね。

 

売り予想の声

ドコモの追随による下落懸念

ドコモの新料金プランahamoによって、楽天は噛ませ犬にされたという意見もあります。

ドコモが楽天と同額のプランを打ち出したことで、これからモバイル事業の競争が激化していくということですね。

楽天の今後の対応によっては、株価の低迷が続く可能性があります。

 

ドコモの影響でその他3社の株価が下落

ドコモの影響で下落すると予想する投資家が多いですね。

株価は結局のところ、利益に関係なく世間が信じた方向に向かいます。

ドコモの影響で、下げるかもしれないという悪いうわさが広まってしまっている状況では、一旦の下げはあると思った方がいいかもしれません。

 

楽天(4755)の総合評価

業績は好調だが新規事業発足直後で伸び悩んでいる

総合評価

  通信簿
業績
配当金目当て ×
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

モバイル事業以外は好調

楽天の事業の中で売上が一番高いのはEC事業ですが、一番利益が出ているのはフィンテック事業です。

楽天カードや楽天銀行などですね。楽天はフィンテック事業で上げた収益をモバイル事業に投資しているような状態と言えます。

モバイル事業以外においては順調なので、モバイル事業で業績が上がれば楽天はかなりの成長株になりそうです。

 

配当金目当ての投資

配当金は安定しているが、少ない

配当金狙いではおすすめしません。

配当金は赤字でも常に4.5円をキープしており、安定した配当をうたっていますが、配当以前にボラティリティ(株価変動)が激しい状況では売却時に配当金分損してしまう恐れもあります。

 

優待目当ての投資

優待は保有株数が多いほど利回りが悪い

優待もおすすめできません。

100株で500円の楽天キャッシュがもらえますが、1000株保有すると1000円しかもらえません。

100株の場合は1株当たり5円の楽天キャッシュがもらえますが、1000株となると1株当たり1円となり、非常に利回りが悪くなります。

 

割安かどうか

成長が期待できる分、割安

PBRで言えば割高な方だとも言えますが、純資産との比較は必ずしも正しいとは言えません。

PBR20倍といった株が上昇し続けるような状況も現にあります。成長が期待されている銘柄であればPBRはさほど関係ないとも言えます。

 

同業種との比較

モバイル事業の懸念が足かせとなっている

Zホールディングスやamazonなど、同業種はコロナ禍で利益を上げている中、楽天が赤字転落しているのはモバイル事業が成長段階にあるからです。

モバイル事業への参入は成功は大きな賭けであり、選択を間違えれば楽天は失墜する可能性も大いにあります。

 

同業他社より多種多様なサービスを提供出来る

amazon同様の倉庫や物流の整備、ソフトバンク同様のモバイルインフラを目指している楽天はまさに楽天エコシステム(楽天経済圏)を今以上に拡大しつつあるといえます。

楽天の強みは楽天エコシステム(楽天経済圏)で他の事業と連携してサービスを提供できる点ですね。楽天エコシステム(楽天経済圏)が出来上がっているので安心感があります。

 

 

将来性はあるか

  • モバイル事業の成功にかかっている

将来性は大いにある会社だと思います。

モバイル事業への参入はこれからも注目の的ですし、楽天エコシステム(楽天経済圏)が確立している中、フィンテック事業についても好調であるため安定感もあります。

 

買いを検討してる人へアドバイス

買うのはモバイル事業の好調な兆しが見えてから

アドバイス

モバイル事業は楽天の大きな賭けだといえます。

どちらに転ぶかはまだ定かではないので、今すぐ買うのは早いかもしれません。

不安材料(ドコモのahamoなど)がある中で他の投資家の判断を待つのも一つの手だといえます。 

 

ドコモの新料金プランahamoに注意!

今一番注目しないといけないのはドコモの新料金プランahamoです!

ahamoは2021年3月からスタートとなりますが、楽天の1年間無料キャンペーンは2021年の4月から順次終了となります。

つまり、ドコモはキャンペーン終了のタイミングを見計らってahamoを打ち出してきたことになります。 楽天が今後どういった対策をとるのかに注目です!

 

まとめ

  • 楽天(4755)の株価予想としては、モバイル事業が軌道に乗れば高騰する
  • 楽天(4755)の買い時はモバイル事業が軌道に乗ってから
  • 過去最高益を出している中モバイル事業の一か八か感が強い銘柄
  • 同業他社の株価は上がっているが楽天(4755)は下落し、低迷している
  • 個人投資家の予想は買いも売りもさくそうし、方向感がない状況
  • モバイル事業の成功がすべてのカギ
  • 楽天(4755)は好材料が出てから買うべし