JR東日本(9020)の株価は今後どうなるか
徐々に上昇して回復と予想!ポストコロナを見据えた新戦略がカギだよ。
- JR東日本(9020)の株価予想
- JR東日本(9020)株の買い時
- JR東日本(9020)の株の分析
- 同業種の銘柄と比較
- まわりの予想
- 総合評価
- 買いを検討してる人へアドバイス
をまとめました。
JR東日本(9020)の株価予想!今後どうなるか?
一時下落して年初来最安値を記録するも徐々に回復
JR東日本グループは関東、甲信越から東北までの広範な地域を営業エリアとしてさまざまな事業を展開しています。運輸事業、流通・サービス事業、不動産・ホテル事業、その他事業によって収入を得ている企業です。
2021年3月期第2四半期決算は、営業収益・運輸収入が9期ぶりの減収、第2四半期 決算としては過去最低となりました。また、初めて営業損失・経常損失・四半期純損失を計上しています。株価は一時下落して年初来最安値を記録するほどでした。
その後2020年12月4日時点では、株価は7,080円をつけており、やや回復の兆しとなりました。今回の決算によって悪材料が出尽くしたことが要因と思われます。
ポストコロナに向けた方針で長期的には株価は回復の見込み
新型コロナウィルスの影響がいつまで続くのか、また東京オリンピックは開催できるのかなどまだ不安材料は残ります。
そんな中、JR東日本(9020)は、”ポストコロナ社会において、不可逆的な構造変化が生ずることは確実”として、2021年3月期 第2四半期決算短信において今後の方針を発表しました。 “新しい暮らしの提案”としてテレワークやワーケーションといった多様な働き方の応援、また、“新領域への挑戦”として、列車を活用した荷物輸送サービスやスタートアップ企業との協業などを推進します。
>>>2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
コロナ以前の水準までの回復までの道のりは簡単なものではないと思われます。ですが利益回復に向け具体的な方針を打ち出していることから、長期的には株価は回復が見込めるのではないでしょうか。
JR東日本(9020)株の買い時
長期保有なら7,000円台~6,500円台
2020年12月から2021年1月までの間、株価は安定せず500円ほどの値幅で上下しています。ポストコロナ社会に向けて株価が再び上昇すると考えられるので、7,000円台~6,500円台のうちに積極的に保有数を増やしていくことをおすすめします。
短期保有なら悪材料を待って6,000円台を割ってから
株価は緩やかに回復してきたものの、東京オリンピックが開催されないことになれば大きな悪材料となります。短期保有で大きく利益を出したければ、悪材料が出ることを見込んで株価が大きく下落したタイミングを狙うのがよいでしょう。
JR東日本(9020)の株の分析【2020年9月16日現在】
配当金はいくら?配当利回り
配当は安定的でありながらもコロナの影響で減額
株価指標 | 目安 |
---|---|
配当金 | 50円 |
配当利回り | 0.73% |
配当性向 | 赤字のため算定不可 |
これまで安定的に連続して配当が行われています。ですが新型コロナウイルスによる業績悪化の影響で配当金はこれまでよりも安くなる見込みです。
通常時でも配当金は高いとはいえず標準的です。高配当狙いであればほかの銘柄を選ぶのが賢明と言えます。
株主優待の内容
100株以上で必ず2種類の株主優待がもらえる
保有株数 | 株式優待の内容 |
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100株以上 | 株主優待割引券(4割引)、株主サービス券 |
1000株以上 | JR東京総合病院 人間ドック料金割引券 |
- 株主優待割引券
JR東日本営業路線内の運賃・料金の割引券で、1枚4割引で利用できます。2020年以前は2割引でしたが内容が拡充されました。
保有株数100~1,000株は100株につき1枚、1,000株超過分は200株ごとに1枚発行されます。
- 株主サービス券
グループ施設等で利用できるサービス券です。JRE POINT引換券や宿泊・レストランの割引券などがつづられています。
- JR東京総合病院 人間ドック料金割引券
人間ドックを基本料金の10%割引で受診することができます。
>>>株主優待のご案内
- 少ない株数でも十分に権利獲得可能
1,000株未満の場合は株主優待割引券の枚数が変わるだけなので、100株のみの保有でも優待を十分楽しむことが可能です。サービス券を利用することで企業を直接応援できるところもポイントです。
このほか、株主限定で施設見学会などのイベントに応募することも可能です。
>>>株主さま向けイベント
- 換金しやすい株主優待割引券
株主優待割引券は、金券ショップやフリマアプリで換金しやすいようです。自分で長距離移動をする機会がない人は現金化できるので優待が無駄になることがありません。
株価指標
長期的には買い圧力が高まる可能性
株価指数 | 目安 |
---|---|
PER | 赤字のため算出不可 |
PBR | 0.9倍 |
ROE | -13.3% |
自己資本比率 | 32.4% |
- PBRは1倍割れで割安
PBRはこれまで安定して1倍を超えていましたが、現在は1倍を割っており割安と考えられます。今後も業績回復できずキャッシュフローが悪化する見通しの場合を除けば、長期的には買い圧力が高まる可能性があるでしょう。
- 自己資本比率はやや低下も経営状況には問題なし
自己資本比率は過去比較するとやや低くなりました。とはいえ初めての大幅赤字が計上されたのにもかかわらずまだまだ自己資本比率は問題がない水準です。今後も健康経営が見込まれるでしょう。
同業種の銘柄と比較
- ライバルのJR東海(9022)は不安材料あり
JR東海(9022)も同じようにコロナショックで乗客数が大幅に減ったことなどが影響して株価が低迷中です。こちらも中長期的には株価の回復が見込まれるという部分はJR東日本(9020)と状況は同じです。
JR東日本(9020)と違う部分は、リニア建設不安を抱えていることです。注目を浴びている大きなプロジェクトですが、リニア建設が頓挫するようであれば株価下落につながる可能性があります。
また不動産業として比較すれば、東京都を中心に地価が高いエリアを保有しているJR東日本(9020)が有利であることは一目瞭然でしょう。
JR東日本(9020)株のまわりの予想
買い予想の声
- コロナショックを経ても回復すると見込み保有を続行、増資検討
おもしろそうだからやってみました。
— Sialuria@FK7納車待ち (@sialuria) January 23, 2021
【私の含み損率ワースト5】
4337 ぴあ -50.2%
7458 第一興商 -35.2%
3048 ビックカメラ -28.4%
9005 東急電鉄 -28.2%
9020 JR東日本 -23.9%
優待狙いなので基本塩漬けでokなのと、コロナ明けで戻るだろうと楽観視。余力があれば増資予定です。 https://t.co/I0YO8SDp3Y
すでにJR東日本(9020)を保有している人は、低迷して含み損が大きいものの、株価は回復すると見込んで静観することを選んでいます。また、このタイミングで余力があれば買い増しを行うことも検討しており、ナンピンではない仕込みタイミングと踏んでいます。
また、赤字決算であっても優待や配当は必ず得られるとの安心感から、権利獲得のためにも慌てて売却することなく保持することを選択できています。
- 割安と判断し買い気配
JR東日本(9020)今年のNISA枠で買おうか考え中
— フレクー (@807squid) January 12, 2021
週足だと買い時っぽく見えるんですけどねー pic.twitter.com/HWrfpnwOvK
JR東日本(9020)毎日買付中
— たんちょ@50歳/気絶まいにち投資家/老後&定年無きライフデザイン/貧乏脱出軌跡/区分不動産投資 (@shinnketta0202) January 6, 2021
幼少期から3鉄(乗り-読み-撮り)
福岡近郊区間一筆書き乗車、青春18切符多用。高校奨学金面談で国鉄総裁になると言った。今でも通勤-クレカ-駅ナカ等、生活密着。家から電車見える
好きな事と最強インフラな事が買付理由
配当そこそこ。割安判断😊#JR東日本#ネオモバ
JR東日本(9020)のチャートや配当などを考慮し割安と判断して買付けが行われているようです。
売り予想の声
- 最安値付近で買付できていれば今が売り時
2020年のハイライト
— M @大学4年から株スタートの初心者🔰 (@GXBFRLAEgCRtd5E) December 30, 2020
JR東日本(9020)
取得時 5700円
売却時 6920円
底で拾い、上がったところで利確できた!
個人的に2020年短期だと1番上手くトレードできた
底値付近で買えた人は利益確定の時期と判断しています。短期売買を成功させるためには欲を出しすぎないことも大切ですね。
JR東日本(9020)の総合評価
業績はコロナショックで低迷しているが、新戦略への取り組みと収益改善に期待
通信簿 | |
---|---|
業績 | △ |
配当金目当て | × |
優待目当て | ◯ |
割安 | ◎ |
同業種との比較 | ◎ |
将来性 | ◯ |
業績について
- コロナショックにより減収
新型コロナウィルスの影響で営業収益・運輸収入が減収し、初めての赤字計上となってしまいました。そのほかの事業についてもおおむね減収となっています。
配当金目当ての投資
- 配当目当ての投資に向かない
配当は安定して出されていますが、株価が比較的高い分利回りに魅力がありません。配当目当ての投資の場合はより高配当の銘柄を選定したほうがよさそうです。配当目当ての投資には向かないでしょう。
優待目当ての投資
- 旅行好き・買い物好きであれば充実した内容
JR東日本グループの施設で買い物やサービス利用をする人にはお勧めです。また、株主優待割引券は金券ショップでの現金化や転売することもできます。旅行をあまりしないので割引券を使えるタイミングがないという人でも現金を手にすることができるのでおすすめです。
割安かどうか
- 過去比較をすると割安感あり
PBRは1倍を割っています。最安値を付けたころに比べるとやや割安感は減ってきましたが、過去比較をすると1倍を割っていた期間は短いので、現在も割安と判断できます。
同業種との比較
- 首都圏を中心としたネットワークを活用した取り組みで増収増益を目指す
同業種と比べて、広範囲にわたるリアルなネットワークとデジタルを掛け合わせた新たな取り組みができるのがグループの強みであると言えます。 首都圏が持つ人口や地価の力を最大限に生かして増収増益を目指すことが望まれます。
将来性はあるか
- ポストコロナへ向けた取り組みがポイント
ポストコロナにおいてはこれまでの経営方針のままでは業績回復を見込むことは難しくなってくるでしょう。打ち出した新たな方針をもとに、時代に合わせて変革しながらニューノーマルな経営を行っていくことが業績回復のために必要不可欠となります。
買いを検討してる人へアドバイス
- 安定株という事実に変わりはない
JR東日本(9020)はもともと景気変動の影響を受けにくい株と言われていました。今回はコロナがサービス業にも影響しており、JR東日本(9020)の株価にも少なくない影響を及ぼしています。
ですが長期的に見てコロナによる影響は一時的なものだと言えるので、安定した株であるという事実に変わりはないと考えられます。現在の一時的な株価の下落は買い時とみてよいのではないでしょうか。
まとめ
- JR東日本(9020)の株価予想はポストコロナに向けた方向転換で業績改善し上昇する
- 買い時は長期保有なら7,000円台~6,500円台のうち、短期保有なら6,000円台を割ってから
- 安定した経営状況と充実の株主優待が特徴
- 地価が高い首都圏エリアの活用でライバルと差別化
- 投資家は値上がりを見込んで買い気配
- 業績は低迷しているが新戦略に期待
- コロナショックのあおりを受けるも評価は安定株のまま