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あおぞら銀行(8304)の株価は今後どうなるの?

第1四半期で利益が前年同期比を超えたら買いだよ!

株レンジャー
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  • あおぞら銀行(8304)の株価予想
  • あおぞら銀行(8304)株の買い時
  • あおぞら銀行(8304)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

あおぞら銀行(8304)の株価予想!今後どうなるか?

あおぞら銀行(8304)の株価予想!今後どうなる?

あおぞら銀行(8304)は収入の柱を3つもった銀行

銀行は、貸出金利息が主な収入源ですが、あおぞら銀行(8304)は、大きく分けると3つの収入源があります。

  • 貸出金利息
  • 販売手数料(債券や投資商品等)
  • 自社保有の有価証券(外国国債、ETF)

それぞれがメインとなりえる収益を上げていて、どちらかが不調だったとしても、安定して収益を上げられるよう経営をしています。

あおぞら銀行(8304)の損益概要その2 あおぞら銀行(8304)の損益概要その3

>>>あおぞら銀行(8304):2020年度決算説明会

 

来期以降の収入源の足並みがそろいそう。大きく利益を上げる可能性あり。

あおぞら銀行(8304)の収入源は貸出金利息、投資商品等の販売手数料、自社保有の有価証券の3つですが、来期以降、それぞれが好調になる可能性が高いです。

理由は、以下のとおりです。

【貸出関連について】

  • 2020年3月期にコロナ影響の与信関連費用を計上済み(約117億円:前期比107億円増)
  • 新規の貸し出しを伸ばしていないので、今後コロナの影響を受けにくい
  • 事業再生ファンドを運営しており、貸出先の事業再生も手助けできる

 

【投資商品等の販売手数料、自社保有の有価証券ついて】

  • 経済が好転し始め、投資商品に注目が集まってきている
  • 自社保有の有価証券も、経済が好転した恩恵を受けられる可能性が高い

 

今のところ、各収入源の足並みがそろわず、毎年何かと収益減少や利益増加を繰り返していて、純利益は減少傾向ですが、収入源の足並みがそろえば、かなり伸びてくる可能性があります。

あおぞら銀行(8304)の損益概要その4 あおぞら銀行(8304)の貸出金推移

>>>日本貿易振興機構(ジェトロ):国連、2021年の世界経済成長率見通し引き上げ、米中両国が牽引

 

  • 個人投資家が多く、表面的なニュースで株価が変動しやすい

あおぞら銀行(8304)の株主構成を見てみると、個人投資家で46%も占めています。

個人投資家が多いということは、株価も個人投資家の影響を大きく受けて変動するということです。

Twitterや、ネットニュースなどの影響を受けて売買する人が多数いることになります。こまめにニュースや株価もチェックするようにしましょう。

あおぞら銀行(8304)の株主構成

 

あおぞら銀行(8304)株の買い時

あおぞら銀行(8304)株の買い時

  • 四半期ごとの決算短信で、第1四半期の純利益が、前年同期比を超えていれば買い

来期以降、第1四半期の純利益が前年同期比を超え始めた場合、株価も連動して上昇する可能性が高いです。

理由は、個人投資家が多いので、業績が良い場合は、配当金狙いで買ってくることが多くなるからです。逆に第一四半期で前年同期比を超えられないと、期待薄だと感じて買われなくなります。

四半期ごとの業績が良いと高配当になり、次の四半期にも期待ができます。

 

移動平均線が上を向き始めて、上昇トレンドが続きそう

あおぞら銀行(8304)は2020年7月31日に最安値1,687円を付けた後、2021年1月頃まで横ばいが続き、2021年2月以降、上昇し始めています。

2021年3月19日に最高値2,723円を付けて、また横ばい始めていますが、上昇したおかげで移動平均線が上を向いたので、上昇トレンドが続きそうです。

業績も好調となれば、さらに買われる可能性が高そうです。今後の四半期毎の決算短信と、チャートの動きを確認しておきましょう。

あおぞら銀行(8304)株価チャート

 

あおぞら銀行(8304)の株の分析【2021年6月4日現在】

配当金はいくら?配当利回り

あおぞら銀行(8304)配当金はいくら?配当利回り

配当利回りはかなり高く、配当性向も高め

株価指標 目安
配当金 128円
配当利回り 5.07%
配当性向 49.9%(2021年3月期実績)

あおぞら銀行(8304)配当金表

配当性向は原則50%と宣言している

あおぞら銀行(8304)は、配当性向は原則50%を宣言しているのでかなり高還元です。

通常は30%ほどなので、50%ということは、利益の半分は株主に還元しています。

個人投資家はうれしいですが、配当性向が高いと、経営に影響が出るかもしれないので、年々経常利益が減少しているところも考えると、安心できない部分ではあります。

また、50%固定ということは、利益が減少した場合、配当金も減りますので、注意が必要です。

あおぞら銀行(8304)経常利益推移

>>>あおぞら銀行(8304):配当・株主優待制度

>>>あおぞら銀行(8304):投資の魅力

 

配当は年4回もある

あおぞら銀行(8304)は年4回も配当があり、さらに配当利回りも5.07%とかなり良いです。

年4回配当は、日本株だと珍しく、個人投資家の人気を集めているのは、この配当回数の多さが理由とも言えます。

>>>あおぞら銀行(8304):投資の魅力

 

株主優待の内容

  • 株主優待は、定期預金と投信等に対する商品券の贈呈
コース種類 株主優待の内容
円定期預金(期間3か月以上) 新規資金で500万以上預入で3,000円分の商品券
金融商品仲介(仕組債等) 購入金額100万円につき2,000円分の商品券
投資信託(仕組債等) 購入金額100万円につき2,000円分の商品券

株主優待はあるが使いづらい

あおぞら銀行(8304)の株主優待は、あるにはありますが、優待券を使って対象取引を行わなければもらえず、とても使いづらいです。

例えば、円定期預金であれば、500万新規で預けなければもらえません。投資家であれば500万の資金があれば投資に回すでしょう。

>>>あおぞら銀行(8304):配当・株主優待制度

 

株価指標

PER、PBRともに割安になっている

株価指数 目安
PER 9.8倍
PBR 0.60倍
ROE 6.29%
自己資本比率 8.4%

PER、PBRともに割安なので、今後の業績への期待感が高まれば、買われて上昇する可能性がある

PER、PBRともに割安です。

今後、第1四半期で業績が良ければ、割安感にプラスして投資家の期待感が増すので、買われていく可能性が高いです。

四半期毎の決算短信も見落とさないようにしましょう。

 

同業種の銘柄と比較

あおぞら銀行(8304)同業種の銘柄と比較

メガバンク平均より低い経費率

経費率という、粗利益を得るのにどれだけの経費をかけたか?という指標があります。低ければ低いほどよく、あおぞら銀行(8304)の経費率は、メガバンクの平均66%よりも低い、57%になっています。

ここまで経費を削減できる理由は、あおぞら銀行(8304)が現金取引とATMの自社保有をやめたからです。

かわりに、ゆうちょ銀行のATMと、コンビニATMでも入出金できます。

現金取引をやめた理由は、現金を取り扱うと、セキュリティや人件費などで、どうしても経費が掛かってしまうからです。

あおぞら銀行(8304)経費率

>>>銀行なのに現金を扱わない?あおぞら銀行が窓口業務を“キャッシュレス”にする理由を聞いた

 

  • 集めた預金を貸出と、有価証券の購入に充てている

あおぞら銀行(8304)は、普通預金の利率を0.2%と高利率にし、貯金を集めています。

理由は、あおぞら銀行(8304)は、集めた預金を有価証券の購入に使いたいからです。

普通は貸出に回して、利ざやで稼ぐのですが、あおぞら銀行は有価証券の購入と貸出金の両方に使っていて、収入の柱を増やしています。

あおぞら銀行(8304)投資資金

>>>あおぞら銀行(8304):BANK支店

>>>あおぞら銀行(8304):2021年3月期決算短信

 

メガバンク以上の高配当

あおぞら銀行(8304)の配当利回りは5.07%です。

メガバンク3行の株価、配当金と比較してみると、一番配当利回りが高いことがわかります。

ただ、株価も2,526円と高めなので、単元株(100株)だけ買うとしても、25万円以上必要です。

買いを検討している人は、SBI証券や、ネオモバ等で1株から買うことができるので、そちらも検討してみましょう。 以下、2021年6月4日時点の配当利回り一覧です。

  • あおぞら銀行(8304)5.07%
  • みずほフィナンシャルグループ(8411) 4.38%
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 3.92%
  • 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 4.91%
株価・配当金 株価 配当金
あおぞら銀行(8304) 2526円 128円
みずほフィナンシャルグループ(8411) 1,708.5円 75円
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 636.4円 25円
三井住友フィナンシャルグループ(8316) 4,070.5円 200円

>>>あおぞら銀行(8304):配当・株主優待制度

>>>みずほフィナンシャルグループ(8411):資本政策・株主還元方針・配当情報

>>>三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):配当情報

>>>三井住友フィナンシャルグループ(8316):株主還元方針・配当情報

 

あおぞら銀行(8304)株のまわりの予想

買い予想の声

あおぞら銀行(8304)まわりの予想

  • 下落したら再度買いたい人の声

下落を狙っている個人投資家も多そうです。

また、アンケートに答えるとクオカード1,000円というところもいいですね。

 

年4回の配当が良いと考える人の声

配当が年4回来るので、やはり個人投資家には人気があります。

また、権利落ち日(配当を受けられる株主が確定する日の翌日)にはたいてい株価は下落しますが、配当が年4回に分かれているためさほど下落せずに落ち着くことが予想できます。

 

売り予想の声

  • 買いのタイミングを見逃さない

一通り上昇しきったと判断して少しずつ売っていく人もいます。

一旦の売りが収まって、再度上げ始めるころが買いやすいのでタイミングを流さないようにしたいですね。

 

資金余力がなくなったので利益確定した人の声

短期売買をしている人であれば、資金余力は重要なので、仕方なく売るという人もいます。

個人投資家の割合が多い分、ツイッターの声は多くの人に影響を与えるので、こまめにみるべきですね。

 

あおぞら銀行(8304)の総合評価

あおぞら銀行(8304)総合評価

  • あおぞら銀行(8304)は、個人投資家に人気の銘柄。業績とニュースをこまめにチェックしよう
  通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • 収入源が多いが年々利益が減少しているので、業績回復の兆しが出てから買うべき

あおぞら銀行(8304)は、貸出金利息、投資商品等の販売手数料、自社保有の有価証券の3つの収入源があり、安定して利益を出せるポテンシャルがあります。

今のところ利益は下がり気味ですが、今後上昇する可能性が高いので、ニュースやTwitterの声を逃さずチェックし、四半期毎の決算短信も見逃さないようにしましょう

あおぞら銀行(8304)当期純利益推移

 

配当金目当ての投資

配当金は年4回、配当性向は50%、配当利回りもメガバンク以上、配当金目当ての個人投資家は多い

あおぞら銀行(8304)は、配当金は年4回、配当性向は50%、配当利回りはメガバンク以上なので個人投資家に人気の銘柄です。

配当金目当てとしては十分利益が取れる銘柄です。

 

優待目当ての投資

株主優待は特定取引をした人だけが使える

株主優待はありますが、定期預金500万以上預けた場合にもらえるといったような条件付きですので、あまり使うことはなさそうです。

 

割安かどうか

  • PBR、PERともに割安だが、株価も高いので、単元未満株の購入がおすすめ

あおぞら銀行(8304)は、PBR、PERは確かに割安ですが、2,526円の株価なので、100株買うだけでも25万以上はかかります。SBI証券や、ネオモバ等を使って単元未満株を狙うか、資金を確保して購入することを検討してみましょう。

 

同業種との比較

経費率57%や普通預金0.2%など、他行がマネできない強みがある銀行

あおぞら銀行(8304)は、メガバンクより低い経費率や、他行の定期預金の利率と同程度の普通預金利率など、他行がマネできない施策を多く打ち出しています。

今後、他行との差別化が図れれば、個人投資家の注目をもっと多く集めることになるかもしれません。

 

将来性はあるか

収入源を多く持つ銀行なので、収益源を柔軟にシフトしやすい

あおぞら銀行(8304)は、貸出金利息、投資商品等の販売手数料、自社保有の有価証券など、収入源が多くあるので、今後も、柔軟に経営スタイルを変えていける銀行です。変化に強い銀行といえます。

 

買いを検討してる人へアドバイス

あおぞら銀行(8304)買いを検討している人へアドバイス

上昇トレンドになりつつあるので、第1四半期の決算短信を見て好調であり、移動平均線が上向きであれば買っていこう

個人投資家の割合が高い銘柄なので、プラス材料が出てから買われ始めることが多くなります。

予想して先に買っておくこともできますが、タイミングが合わないとうまく株価が上がらずに塩漬けになってしまう可能性があるので、まずは第1四半期の決算短信で、利益が前年同期比を超えたのを見計らって、移動平均線が上を向きであれば買っていきましょう。

 

まとめ

  • あおぞら銀行(8304)の株価予想は、移動平均線が上向きで、上昇トレンドになりつつある
  • あおぞら銀行(8304)株の買い時は、第1四半期で利益が前年同期比を超えたとき
  • あおぞら銀行(8304)の株の分析は、配当利回りが良く配当性向も50%
  • 同業種の銘柄より収入源が多くあり、柔軟な経営スタイルを持った銀行
  • 配当狙いの個人投資家の割合が46%!Twitterやニュースから情報収集しよう
  • 長期保有を目的として買いのタイミングを図るべし
  • 第1四半期の決算短信で、利益が前年同期比を超えて、移動平均線が上向きなら買っていこう