千葉銀行どうなる?

 

千葉銀行(8331)の株価は今後どうなるの?

今後じわじわ上昇を続けるかも!割安で配当利回りが良いうちに買っておこう!

株レンジャー
株レンジャー
  • 千葉銀行(8331)の株価予想
  • 千葉銀行(8331)株の買い時
  • 千葉銀行(8331)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

千葉銀行(8331)の株価予想!今後どうなるか?

株価予想

  • 業界が逆風の中、ビジネスモデルの変革を模索中

地方経済は過疎化の影響を受けて、縮小傾向にあります。

千葉銀行などの地方銀行は、地方の企業や個人にお金を貸し出す訳ですから、過疎化の影響を受け、ほとんどの銀行は減収となっています。

業界が逆風の中、千葉銀行は今までの地方経済に依存した経営から脱却すべく、 2020年4月にデジタル推進委員会を立ち上げ、デジタル化を進める取り組みを多くおこなっています。

>>>千葉銀行:デジタル推進委員会

 

  • Gomez地銀サイトランキング3位

Gomezとは、ネット上で提供されるサービスを、中立的な立場から評価しているサイトで、モーニングスター株式会社が運営しています。

ネット銀行の需要が高まるなか、千葉銀行は自行のホームページにも力を入れており、サイトランキング2019年では1位、2020年は3位と、上位を維持しています。

今後、ネットからの融資相談や住所変更など、ネット上での対応が増えていくと思われるので、他の地銀と比べてもデジタル化に対応しやすい銀行であると言えます。

  >>>Gomez地銀サイトランキング2020

 

貸出金は2016年3月期より4期連続増加だが、コロナ影響を注意すべき

過疎化による経済縮小の影響を受けて、合併しないと生き残れない地方銀行が多くあるなか、千葉銀行は2016年3月期より貸出金を4期連続増加させています。

ただ、貸出金は増加していますが、コロナ禍なので返済猶予の相談や、資金繰りが悪化した企業からの借入相談が多く来ていると思われます。

コロナの影響による借入は低金利な場合が多く、通常貸し出す金額以上に貸さないと、充分な利息収入が見込めない可能性があります。

コロナの感染拡大による経済のダメージは、銀行にも影響を与えています。

>>>千葉銀行:業績・財務ハイライト

 

千葉銀行(8331)株の買い時

コロナ禍の決算を待つべき

買い時

現時点で業績が好調だったとしても、コロナの影響を必ず受けているはずなので、1期は様子を見るべきです。

コロナの影響で経営が悪化した場合、株価に影響して下落してしまう可能性は大いにあります。 まずは令和2年度決算を待ってみましょう。

 

一度下落して底を打った可能性あり

チャートを見ると、過去の最安値は2002〜2003年頃の350円前後ですが、現在は2020年3月13日に385円の安値を付けてから、じわじわと上昇を続けています。

大体600円〜500円前後で推移している現状ですが、株価の過去平均は大体700〜800円前後となりますので、過去と比べると割安な方だと言えるでしょう。

長期保有を狙うなら、ボックスの安値圏で買うのがベストだと思われます。

もしコロナ禍の決算で減収となり、安値圏で株価が横ばうようであれば、底値と見て買いの判断が出来るかもしれません。

>>>日本経済新聞:千葉銀行(8331)チャート

 

千葉銀行(8331)の株の分析【2020年3月31日現在】

配当金はいくら?配当利回り

  • 配当金も高く、配当利回りも良い

株の分析

株価指標 目安
配当金 18円
配当利回り 3.80%
配当性向 29.41%

 

  • 配当金は徐々に値上がりしている

配当金については、2000年は5円、2004年に6円、2006年に7円、2007年は9円と徐々に上昇し続けており、一度も減額したことがありません。

株価は500~600円前後を推移しており、100株(約50,000円~60,000円)持っていれば、1,800円の配当がありますので、なかなか高配当ですね。

>>>千葉銀行:配当情報

 

  • 配当利回りは平均以上

日本取引所グループの統計データによると、2020年3月現在、東証1部上場銘柄の有配会社(配当を実施している企業のこと)平均利回りは2.41%、東証2部上場銘柄の有配会社の平均利回りは、2.76%となっています。

千葉銀行は3.80%なので、平均と比較してもかなりいいことになります。

>>>日本取引所グループ統計資料

 

  • 配当性向は妥当な範囲

配当性向は、企業が利益をどの程度株主に還元しているかの割合で、多すぎると経営基盤を圧迫し、少なすぎると必要のない内部留保となり、投資家に対してマイナスイメージとなります。

目安は30%前後と言われていますので、千葉銀行は妥当な配当性向と言えます。

ある程度の配当金があり、配当性向も意識して、健全な経営を保っていると判断できるので、投資家を大事にしている企業だと考えていいと思います。

 

株主優待の内容

  • 優待はおまけ程度のもの
コース種類 株式優待の内容
千葉県特産品ギフトカタログ 1,000株以上~10,000株未満:3,000円分 10,000株以上:6,000円分
金融コース 1,000株以上~10,000株未満:クーポン1枚 10,000株以上:クーポン2枚
TSUBASAアライアンス共同企画特産品コース 1,000株以上~10,000株未満:3,000円相当 10,000株以上:6,000円相当

 

 

  • 3種類のコースから選択可能

千葉銀行は、3種類のコースから株主優待を選べるようになっています。

千葉特産品のギフトカタログ、金融コース、TSUBASAアライアンス共同企画特産品など、豊富な品揃えになっています。

ただ、残念なのが2021年3月より、株主優待は1年以上の継続加入が条件となり、金融コースは終了となっています。

具体的な内容について見ていきましょう。

 

  • 千葉特産品ギフトカタログ

千葉県特産品のギフトカタログの中から選ぶことができます。

食料品やお酒などが主ですが、品ぞろえが豊富なので、色々選んで楽しむことができます。

ただ、1,000株保有して3,000円分なので、おまけ程度と考えるべきかもしれません。

 

  • 金融コース

クーポン1枚につき下記優待のどれか一つが受けられます。

  • 定期預金金利(年)0.2%上乗せ
  • 外国通貨両替手数料20%割引
  • 遺言信託引受予諾手数料20%割引
  • ちばきん証券の国内上場株式売買委託手数料20%割引
  • ちばきん総合研究所のセミナー受講料20%割引

どれも千葉銀行や、ちばぎん証券を利用している人のための優待といったものなので、千葉銀行の預金者にとってメリットがありそうな優待です。

ただ、注意なのが金融コースは2021年3月から廃止となるので、他2種類から選択することになります。

 

  • TSUBASAアライアンス共同企画特産品コース

TSUBASAアライアンスとは、国内の様々な地方銀行が参加し、地域の成長や企業価値の増大に寄与する目的で作られたネットワークです。

現在加盟している銀行は、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行、琉球銀行などの10行となっています。

共同企画の特産品ですので、千葉県産だけでなく様々な地方の特産品についても選ぶことができます。

>>>千葉銀行:株主優待情報

 

株価指標

  • PER、PBRともに割安で買いやすくなっている
株価指数 目安
PER 7.39倍
PBR 0.37倍
ROE 5.1%
自己資本比率 5.9%
  • PERは割安

PERとは、今の株価が“1株当たりの純利益”の何倍なのか、を表す指標ですが、目安は大体15倍と言われています。15倍を割り込んだら割安だと判断できます。

千葉銀行は7.39倍とかなり割り込んでいますので、割安だと判断できます。

 

  • PBRも割安

PBRとは、今の株価が“1株当たりの純資産”の何倍なのか、を表しています。

目安は1倍と言われていて、1倍以下であれば純資産より株価が安くなっていることになりますので、PBRで見ても千葉銀行の株価は割安と判断できます。

 

  • ROEは低いが、同業種では高い方

ROEは、自己資本をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標です。

地方銀行は、資本過剰な事が多く、ROEは低くなる場合が多いですが、千葉銀行は同業種では高い方です。

また、千葉銀行は2016年から資本金額は変わっていないのに、2019年3月期は5.3%、2020年3月期は5.1%と、ROEは年々減っていますので、過去を見ても地銀のビジネスモデルが厳しくなっていることがわかります。

>>>千葉銀行:決算短信

 

同業種の銘柄と比較【2020年3月31日現在】

  • 静岡銀行

同業種

千葉銀行と同じ地銀の中では、経常収益(売上高)や2020年3月期純利益などの推移からチャートの形まで、かなり似ている銀行です。

株価は約650円前後ですので、千葉銀行より高いですが、2020年3月期純利益は静岡銀行は約387億円、千葉銀行は約480億円と千葉銀行の方が高く、ROEを見ても、今のところ千葉銀行が勝っています。

ただ、配当金が千葉銀行より高いので、割安な時であれば買いだったらかもしれませんが、現状の株価で言えば配当利回りの高い千葉銀行の方が、資金を上手く回せることになります。

株価指数 千葉銀行 静岡銀行
経常収益 約2,430億円 約2,293億円
2020年3月期純利益 約480億円 約387億円
株価 473円 657円
配当金 18円 22円
配当利回り 3.80% 3.34%
ROE 5.1% 3.8%

>>>千葉銀行:決算短信

>>>静岡銀行:決算短信

 

 

  • 三菱UFJフィナンシャルグループ

こちらは銀行や証券、リースなど国内最大の総合金融グループです。

配当金が25円と高く、株価も450円前後で千葉銀行より安いので、配当利回りはかなり良いことになります。

ただ、業績を見てみると2019年3月期純利益は約8,726億円に対し、2020年3月期純利益は約5,281億円と、前期比40%減となっていますので、単純に買いとは言いづらい現状です。

銀行だけでなく他の金融業も含まれるので、総合的な判断となり、評価自体が難しいことになります。

千葉銀行の方が評価がわかりやすいため、予想と反した場合すぐ撤退できるなど、メリットもあります。

>>>三菱UFJフィナンシャル・グループ:業績推移

 

千葉銀行(8331)株のまわりの予想

買い予想の声

出遅れ株であり割安だと判断

周りの予想

千葉銀行を出遅れ株と判断し、これから上昇すると予想している方もいるようです。

 

今仕込んで上昇する可能性を検討中

買いかどうか悩んでいる方の声もあります。 現在が割安と判断できれば、高配当なところも含めて買い判断ができるかもしれません。

 

売り予想の声

株主優待制度の縮小を悪材料として判断

2021年3月から、株主優待の金融コースがなくなることを、マイナスイメージととらえている方もいらっしゃいます。

千葉銀行は、優待制度や配当などのインカムゲインが充実しているので、ここは悪材料となります。

 

千葉銀行(8331)の総合評価

高配当の割安株!今買うべき!?

総合評価

  通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • 利益は年々減収傾向にある

配当の源泉はやはり利益ですが、千葉銀行の利益は2017年3月期以降、年々減少傾向にあります。

ビジネスモデル自体が厳しいので、抜本的な経営改革が起こせるかどうかがとても重要になってきます。

>>>千葉銀行:業績・財務ハイライト

 

配当金目当ての投資

  • 配当金はかなりいい

地方銀行は高配当が多い業種ですが、千葉銀行は中でも高配当な部類に入ります。

割安な時に買えば利回りもかなり上がりますので、割安で買って長期保有するのに適した銘柄だといえます。

 

優待目当ての投資

  • 優待も品ぞろえが豊富

ギフトカタログで商品を色々選べるのは良いですね。

金融コースについては、千葉銀行の利用者や千葉周辺に在住の方にとってメリットがある優待でしたので、そのほかの地域の方にとってはそれほど影響はでないかと思います。

 

1年以上保有しなければならないのがデメリット

2021年3月から株主優待が改悪され、1年以上株を継続保有している方にのみ優待が適応されることとなりました。

配当自体がいいので、優待は仕方ないと考え長期保有することにしましょう。

 

割安かどうか

過去のチャート、PER、PBRすべてで割安と判断できる

過去の株価推移をみても、PER、PBRすべてにおいて割安判断となります。これ以上地方銀行に対する悪材料が出てしまわない限り、上昇に転じると考えていい銘柄でしょう。

 

同業種との比較

配当利回りがいい方を買うべき

静岡銀行については、千葉銀行とほぼ同じような業績でありながら、株価は100~200円ほど高いです。株価が高いと配当利回りが悪くなってしまいます。

安い金額になるのを待っているとチャンスを逃がしかねないので、 あんばいが難しいですが、同業種のチャートはある程度同じ動きをします。

配当利回りがいい方の株を安く買っておくべきですね。

 

将来性はあるか

業界が先細りなので厳しいが、倒産することはなさそう

地方銀行は厳しい業界だと言いましたが、千葉銀行はなくならないでしょう。

ただし、新たな銀行の在り方を模索しなければ、今後銀行の需要は確実に減っていきます。

割安な頃に買っておいて、業績を見ながら見切りをつけるか判断するのが妥当だ思います。

 

買いを検討してる人へアドバイス

まずはコロナ禍の減収の影響を見て決めよう

買い検討アドバイス

コロナ禍で利益にどれほど影響を受けるのか見てから、買った方がいいでしょう。

もしさらに減収してしまうようであれば、再度様子を見ながら慎重に買うべきです。

利益が株価に直結しているとは言えないのですが、利益が減っても千葉銀行の将来性を見て買う人が増えれば、上昇します。

 

まとめ

  • 千葉銀行(8331)の株価予想としては、逆風のなか堅実な業績を評価
  • 千葉銀行(8331)株の買い時は、コロナ禍の決算を見て決めよう
  • 千葉銀行(8331)の株の分析は、配当利回りがいいので長期保有がおすすめ
  • 同業種の銘柄は既に割高なため、利回りを重視して銘柄を買うべき
  • 優待の改悪がマイナスイメージだが、高配当で人気あり 長期保有を目的として買いのタイミングを図るべし
  • コロナ禍の決算をみて、株価が上げ始めてから買うべし