- HENNGE(4475)の株価予想
- HENNGE(4475)株の買い時
- HENNGE(4475)の株の分析
- 同業種の銘柄と比較
- まわりの予想
- 総合評価
- 買いを検討してる人へアドバイス
をまとめました。
HENNGE(4475)の株価予想!今後どうなるか?
- 注目が落ち着いて、いったん調整期間か
HENNGE(4475)は日本のIT企業で、パッケージソフトウェアの販売などで成長してきた会社です。
仕事で「G Suite」や「Office365」といったSaaS(Software as a Service)を使ったことのある人は多いのではないでしょうか。実際こうしたSaaSはほとんどの企業で使われていますが、HENNGEの主力商品「HENNGE One」はこれらのサービスへの認証をワンストップでできるサービスです。
このシングル・サインオンと呼ばれるサービスは、テレワーク需要で注目を集めています。HENNGEは業績も良いので、株価も急激に伸ばしています。
ですが、直近は株価の過熱感もあるため、いったんは調整期間に入ると予想しています。
- 新興銘柄でも安定した株価に
HENNGEの提供するサービスは年単位の契約という形態になっています。
また、既に1,000社以上の優良企業の顧客を確保しており、業績面で安定性が期待できるでしょう。(決算説明資料より)
長期的には好業績を反映して、株価も安定した展開になりそうです。
HENNGE(4475)株の買い時
- いったん株価が落ち着くのを待ちたい
HENNGE株は、テレワーク需要が注目されはじめた時期から株高傾向です。
昨年2019年末には株価が1,900円台でしたが、直近には9,000円台の終値をつけた日もあります。 業績が成長をしているのも確かですが、株価の動きが急すぎる展開となっています。株価指標をみても割高感があります。
今買うのは、リスクが高いでしょう。 いったん株価が調整した局面で買いを入れたいですね。
- 決算発表の獲得ユーザー数の動きで買いを決める
HENNGE株を買うタイミングは、獲得ユーザー数の変化をみて判断するのもよいでしょう。
HENNGEでは決算発表を行うときに、決算説明資料でユーザー数・契約解除率などを詳細に公開しています。これらの数値を確認して、業績の変化をいち早く察知することができます。
株の買い時は、決算発表時の資料をよく確認してから判断するのがおすすめです。
HENNGE(4475)の株の分析【2020年10月30日現在】
配当金はいくら?配当利回り
向こう数年は配当の期待はできない
株価指標 | 目安 |
---|---|
配当金 | 0円 |
配当利回り | N/A |
配当性向 | N/A |
- 配当はなし
HENNGEは創業当時から、高い技術力をベースとして、さまざまな事業領域にシフトしてきています。今でも積極的な投資(設備など)に強い意識をもっているようです。
そのため、HENNGEは株主に配当として利益を分配するのではなく、積極的な内部投資で会社を成長させる方針になっています。
そうした点から、配当金の受取は期待できません。 株を買うときは、株価の上昇で利益を得られないか考えるべきでしょう。
株主優待の内容
HENNGEは株主優待を行っていません。
株価指標
割高感のある指標だが、財務は健全
株価指数 | 目安 |
---|---|
PER | 456.6倍 |
PBR | 106.1倍 |
ROE | 9.1% |
自己資本比率 | 34.8% |
- 株価指標はいずれも割高感あり
PERが450倍、PBRが100倍を超えているため、新興株の中でも割高感が高まっています。
この状況でHENNGE株を買いに行くのはリスクが高いといえるでしょう。
- 安全性の高い資本構成が魅力
資本構成をみてみると、自己資本比率は30%程度と、標準的な水準にみえます。
ですが、負債はほとんどが営業債務となっています。つまり、借金がほとんどありません。 倒産リスクや資金がショートしてしまうリスクは、とても小さいといえるでしょう。
同業種の銘柄と比較
- 同様のサービスを提供する同業種銘柄は多い
HENNGEが主力としているセキュリティ機能「HENNGE One」は、シングル・サインオンという機能が中心となっていますが、これは他の多くのIT企業でも提供されています。
国内の上場企業では、GMOインターネット(9449)の「トラスト・ログイン」、KDDI(9433)の「KDDI Business ID」などがシェアを伸ばしています。 いずれの商品も機能面で大きく違う点はありません。むしろ、サポート体制、他システムとの連携などで競争が激しくなりそうです。
- 多機能なサービス提供が強みとなる
そんな中、HENNGEが強みとするのは、独自の多機能性です。
HENNGEは創業当初からメール配信技術を得意としていて、HENNGE Oneサービスでもメール機能が高く評価されているようです。メール配信技術は、他の企業にはない強みといえます。
メール機能には、メールの誤送信防止、暗号化、永年保存などが含まれていて、高機能です。
HENNGE(4475)株のまわりの予想
買い予想の声
4475 HENNGE 業績拡大で、波動的にはまだまで反発力ありそうな株。すでに相場出して数倍になった株には、利食いされて戻りが無理な株もあるが、同社株先週は7900円まで下げて、今後は再浮上の期待あり。売りが尽きれば戻りの力はありそう。下値は買い場となりそうだ。
— 株情報・株トレード日誌 (@seigo77) October 28, 2020
安定的な業績に注目している投資家です。
HENNGE、すげぇ。爆上げやな。 ここも唯一無二のサービスやからなぁ。セキュリティ面では引き続き需要あるだろうし。 マザーズは変わらず堅調。マネーフォワード株はついに9,000越え。ほんま嬉しいわ☺️
— 双月朋夜 (@tomoya1060moon) October 9, 2020
テレワークの増加でセキュリティ需要に注目している個人投資家もいるようですね。
HENNGE絶好の買い場きた!?と思ったら一瞬でなくなった・・・😇
— うしお@🇯🇵株・🇺🇸株投資 (@ushio_toushi) October 23, 2020
急激に株高となった展開で、買いに乗り遅れた投資家も多そう。
売り予想の声
HENNGE空売りしたすぎる
— ますちる@株 (@MasuchiluKabu) October 26, 2020
急激な株価上昇で、逆にショートしたい投資家も増えています。
HENNGE(4475)の総合評価
良い業績がポイントに
通信簿 | |
---|---|
業績 | ◎ |
配当金目当て | × |
優待目当て | × |
割安 | × |
同業種との比較 | △ |
将来性 | ◯ |
業績について
- 堅実な企業運営が高評価
HENNGEは、従来はパッケージソフトウェアを販売するごく普通のIT企業でしたが、SaaSの有効性にいち早く気付いてサービスを開発してきました。
SaaSは継続して利用するユーザーを確保することで、収益が安定し、堅実な経営が可能になります。
こうした堅実な企業運営を評価し、◎としています。
- 財務基盤が強い
HENNGEのサービスの特徴として、先払いの収益構造があります。
SaaSのサービスは基本的に年契約で料金を先に受け取ります。そのため現金を支払う前に、現金を手に入れることができるわけです。この仕組みで、HENNGEは財務基盤を強くしています。
配当金目当ての投資
- 配当収入は当面の間期待できない
HENNGEは設備や人的資産への投資に積極的で、株主への配当は消極的です。
当面の間は、配当金としての収入は期待できないでしょう。
優待目当ての投資
- 株主優待を実施していない
HENNGEは株主優待を実施していないため、×としています。
割安かどうか
- 急速な株高で割高感がある
テレワーク需要に注目され、HENNGE株は2020年後半から急速に伸びています。6月には4000円台でしたが、記事時点では倍近くにまで上昇しています。
利益の成長以上に株価が高まっているため、割高感があると考えられます。
同業種との比較
- 同様の商品を提供する同業が多い
HENNGEの主力のセキュリティ関連のサービスは、同業のIT企業が提供しており、シェアの奪い合いになっています。
商品の内容自体はそんなに変わらないため、顧客獲得のための激しい競争になっていく可能性もあります。
- 独自の強みを活かせるかが注目
HENNGEの持つ技術的な強みはメール送信などのソフトウェアにあります。
そうした独自の強みを生かして、新しいサービスや市場を開拓していけるか注目しておきましょう。
将来性はあるか
- 企業のセキュリティ需要は拡大していく
最近のニュースをみると、企業のセキュリティが原因で不祥事が起こっているのをよくみかけますね。
こうしたことから、今後も企業のセキュリティに関する意識が高まっていき、HENNGEが提供している商品にも注目が集まっていくでしょう。
- 着実に売上は成長していきそう
今後もサービスの契約数は増加していき、売上高は安定的に成長していくと予想します。
ですが、何より大切なのは利益を出していくことです。売上の成長にともなって、利益も安定的に出せる経営ができるかどうかがポイントになりそうです。
買いを検討してる人へアドバイス
- 海外の動向に目を向けたい
HENNGEが提供しているシングル・サインオンなどのセキュリティ製品は、海外のサービスが強く、多くの日本企業でも採用されています。海外の優れた製品が国内のシェアを取り込んでいくかもしれず、新たな競合の出現に注目しておきたいですね。
freeeやChatworkなどの国内アプリにどれくらい対応しているかも重要なので、HENNGEのサービスは国内市場では優位性があるといえます。
とはいえ、海外製品の動向には目を向けておいた方がよいでしょう。
まとめ
- HENNGE(4475)の株価予想は一旦調整か
- HENNGE株の買い時はいったん株価が落ち着いてから
- 同様のサービスを提供する同業種銘柄は多い
- セキュリティ需要に注目している個人投資家も多そう
- 海外の動向に目を向けたい