日本電気(6701)の株価予想

 

日本電気(6701)の株価は今後どうなるか

世界的な5G需要で期待がもてる銘柄だね!今後どうなるか?具体的に分析していくよ!

株レンジャー
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  • 日本電気(6701)の株価予想
  • 日本電気(6701)株の買い時
  • 日本電気(6701)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

日本電気(6701)の株価予想!今後どうなるか?

  • 上昇トレンドが続きそう

日本電気(6701)の株価予想 日本電気(NEC)は今年に入ってから強めの上昇トレンドが続いています。

2020年4月~6月期の決算発表は赤字だったため、8月に少し調整(下落)しましたが、そのあと持ち直しています。状況が大きく変化しなければ、今後もトレンドは続きそうです。  

 

  • 世界的な5G需要で株高へ

日本電気はスマートフォンなどの新しい通信規格、5Gの通信基地局など、通信インフラの事業もしています。

5Gの市場が広がり、基地局や通信回線の需要が今後加速すると考えられます。そこで、インフラ分野に強みのある、日本電気の収益にも良い影響があると予想します。 通信キャリアや官公庁から安定して受注ができれば、株価も上昇していくでしょう。  

 

  • IT需要の高まりもプラス要因

官公庁・企業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)、テレワーク需要が大きく伸びているので、受注できれば株価の上昇要因となります。 日本電気はウィズ・コロナ、アフター・コロナの成長銘柄として注目されています。

新型コロナウイルスの流行が落ち着いても、働き方改革が続くかぎり、安定した需要が期待できます。こうした流れは株価にもプラスに働くでしょう。  

 

日本電気(6701)株の買い時

  • トレンドを重視するなら今がおすすめ!

日本電気(6701)の株価予想 安定して上昇トレンドが続いている今なら、日本電気はトレンド型の投資家にとって良い投資対象です。

また、株価が上昇している今でも、株価指標は割高になっていません。 なので、テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、いまが買い時として推奨できます。  

 

  • 短期目線だとリスクが高そう

とはいえ、日本電気(6701)はDXやリモートワーク環境の整備で、すでにかなり注目されている銘柄です。上昇を続けている期間も長くなってきています。

そのため、短期的にみれば、いったん調整していくことも考えられます。 短期目線の投資では、今買うとリスクが高い銘柄ともいえそうです。  

 

  • 長期投資ならまだまだ魅力がある

長期的に見れば、5Gを含め、世界的にネットワーク事業の需要が続きそうです。

短期の損失は気にしない、長期視点の投資なら、次に調整局面がきたときに買うのがベストかもしれません。  

 

日本電気(6701)の株の分析【2020年10月5日現在】

配当金はいくら?配当利回り

配当は安定的。でも利回りは高くない

株価指標 目安
配当金 80円
配当利回り 1.29%
配当性向 23.1%

(2020年10月5日現在の株価と2019年度有価証券報告書数値から計算)  

  • 一株あたり配当額が年々増加

ここ数年は黒字決算のため、毎年配当が行われています。 一株あたり配当額は一昨年40円、昨年70円、今年度末には合計80円の配当が予想されています。

とはいえ、一株あたりの配当額は毎年の利益額や記念配当の影響もあるので、必ずしも良い状況とはいえないことに注意しましょう。 >>>各年度の配当額推移  

 

  • 配当性向は安定的

過去7年間の配当性向の平均は約30.2%で、毎年その前後に落ち着いています。

今後、大きく利益を増やさないかぎり、配当が大きく増えることはないでしょう。  

 

株主優待の内容

日本電気(6701)は現在、株主優待を行っていません。  

株価指標

市場平均と比べて割高ではない。投資効率や安全性は平均的なレベル

株価指数 目安
PER 18.31倍
PBR 1.72倍
ROE 11.30%
自己資本比率 29.16%

(2020年10月5日時点の株価と2019年度有価証券報告書数値から計算)  

  • 株価指標をみれば割高とはいえない

株価が割高かどうか判断するときに使うのがPER(株価収益率)です。 指数ベースの市場平均25.09%(日経平均)、業種平均29.7%(JPX)と比べても低く、割高な水準までは達していません。

割安とまではいえませんが、暴落リスクの低い銘柄として問題ないでしょう。 >>>日本証券取引所資料より  

 

  • 企業の投資効率は決して高くはない

企業の投資効率をはかるのがROE(自己資本利益率)です。

日本企業のROEは10%前後で世界的にも低め。 日本電気も例外ではなく、やっと10%台に乗ってきたという段階です。あまり投資効率が高い企業とはいえません。  

 

  • 安全性は平均的

自己資本比率(29.16%)などの指標をみると、財務的な安全性は低くありません。(2019年度有価証券報告書から計算)

とはいえ、有利子の借金が少ない企業でもないので、今後も安定した利益を出していけるか予測が必要でしょう。  

 

同業種の銘柄と比較

  • 公共部門の競合には安心感

日本電気(6701)の株価予想

「公共部門とは?」 都市開発、交通、水道・電気、通信、セキュリティなどの、公共性の高いシステムを作る事業のことです。

日本電気(NEC)は売上高の3割以上という高い割合をパブリック(官公庁)のセグメントで占めています。(2019年度有価証券報告書より) 公共部門のシステムを作っている競合の銘柄として国内最大手はNTTデータ(9613)です。

NTTデータは大規模システムや金融機関向けシステムで多くの実績があります。

新規分野でははげしい受注競争がされますが、既にある分野では同じベンダーがシステムの更新やメンテナンスを行うことが多いです。そのため、市場シェアの大きな変動は予想しづらく、公共部門は安定して成長すると予想されます。  

 

  • ネットワーク整備の競合とははげしいシェア争奪

通信基地局の整備では、中国の華為技術(ファーウェイ)、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアで世界市場の8割を占めています。

とはいえ、日本電気はNTT(9432)楽天モバイル(4755)、韓国サムスン電子などとパートナーシップを結ぶことで、基地局整備のシェアを伸ばそうという動きをしています。

加えて、米国・欧州では、中国製品(ファーウェイなど)を排除する動きがあります。これから日本電気が存在感を出していくのではと予想しています。 また、日本電気は近年NTTからの直接出資を得ました。国内の通信網整備でも収益成長が期待できそうです。  

 

  • SIの競合他社が強い

システムインテグレータ(SI)事業で国内最大の競合は富士通(6702)です。富士通はIT事業を専業としているため、総合電機メーカーの日本電気とは少し毛色が違います。

日本電気はSI分野で富士通とうまく差別化できていないため、直接競合しない分野(公共インフラやソフトウェアなど)でいかに利益を出していけるかが注目です。

また、海外からAWS(Amazon)やGoogleのクラウドサービスが入ってきているため、ITシステムでの競争が加速しそうです。  

 

日本電気(6701)株のまわりの予想

買い予想の声

中央省庁が進めているGIGAスクール構想など、IT関連の改革に注目している投資家も多いですね。  

NTTがNECへの出資を発表したあと、通信業界での日本電気(NEC)の活躍に期待する声も多くなりました。  

8月には株価が大きく下落していますが、一時的な調整というように受け止められています。 少し下がっても買い増すような強気の個人投資家の声が目立ちます。  

 

売り予想の声

  • 売り予想の投稿や発言はあまり見受けられませんでした。

でも、個人投資家の強気予想が多いときほど、調整局面には大きく値を下げる可能性があります。注意が必要です。  

 

日本電気(6701)の総合評価

業績の将来性は◎、配当や優待目的としては△

  通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • 前年度までの業績は好調

業績面では、前期に減損計上や構造改革でうみを出し切り、システム更改の特需もあったため、営業利益が2.2倍と大きく増益しました。(決算数値より)  

 

  • 4~6月期決算は予想に反して減益

その反面、直近の4~6月期決算では、システム更新需要の反動やコロナの影響で、営業損益が102億円の赤字に転落しています。(決算短信より) 今後、市場の期待に答えられるだけの安定的な利益が出していけるのか不透明なので、△としています。  

配当金目当ての投資

  • 安定的な配当

日本電気の配当利回りは毎年度1%以上を維持しています。 でも、安定的ということは、大きく増えていないということでもあります。  

  • 高いとはいえない配当利回り

また、東証の配当利回りの平均は2%前後のため、配当目当てで投資するのには向いてなさそうな銘柄です。  

 

優待目当ての投資

  • NECは株主優待を実施していません。

 

割安かどうか

  • 割高とはいえない

市場の平均と比べると決して割高とはいえません。 とはいえ、PER・PBRともに株価が割安と言い切れる水準ではありません。あくまで、大きく値崩れする可能性が低いとみるべきでしょう。  

 

  • 将来の成長まで織り込まれているわけでない

株価が大きく上昇しているため、そろそろ割高感が出てきそうと考えられている人も多いかもしれません。 ですが、予想PERをみても、将来大きく利益成長することまではまだ織り込まれていないようです。主力の通信ネットワーク事業の成長に期待するなら、まだまだ割高感はありません。  

 

同業種との比較

  • 国内では富士通やNTTデータとシェアを分け合っている

公共分野、SIの各領域で強い競合がいるため、シェアを急速に伸ばしていくのは難しいです。今後は事業の取捨選択をしていき、稼げる分野をいかに伸ばしていくかが注目でしょう。  

 

  • 海外勢が強い

日本電気が得意としているネットワーク関連では、世界的にみればまだまだシェアが低く、海外の会社にリードされています。強い海外勢に対抗できるように、どのくらい成長分野への転換ができるかがポイントとなってきます。  

 

将来性はあるか

  • 官公庁むけの需要が伸びていきそう

国のトップが代わり、デジタル庁の新設など、官公庁のIT投資の流れはどんどん加速しています。

もともと公共向けのビジネスで大きく稼いでいる日本電気ですが、今後も公的部門の売上は伸びていくと予想しています。  

 

  • DX,テレワーク向けの需要はこれからも期待できる

多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革へ投資していますが、これからも設備投資は続いていくと予想されています。この流れでうまく利益を伸ばせれば、株価にもプラス影響があるでしょう。  

 

買いを検討してる人へアドバイス

  • これからの5Gの発展に投資するには丁度いい銘柄

日本電気(6701)の株価予想

5G関連の銘柄はいくつもありますが、通信ネットワークの基礎となる通信基地局に強みをもつ日本電気は魅力的な選択です。

5G関連の銘柄にテーマ投資をする場合は、通信インフラ以外の分野、例えば

  • 半導体製造
  • 装置製造業
  • 通信キャリア

などもチェックしてみるとよいでしょう。  

 

  • 投資時期をしっかり見定める必要あり

いくら今後の発展に期待できるからといって、現在の株価と関係なしに買いに走るのは間違いです。

株式市場は一定のサイクルで動いていて、急激に株価が上がったり下がったりすることがあります。大きく株価を下げるときは、逆に利益を大きく出すチャンスになることもあるので、投資時期はしっかり見さだめたいところです。  

 

まとめ

  • 日本電気(6701)の株価予想は、世界的な5G需要などで上昇が期待できる
  • 上昇トレンドに乗るなら今が買い時。一方、短期的にはリスクが高いかも
  • 指標を見る限り割高感はない
  • 今後どうなるかについて、SNSでは強気の意見が多い
  • ファンダメンタルズが良好で総合的にみても投資対象として魅力的
  • 競合他社が強いところにリスクがあり要注意

  その他の分析メモ

  • 2020年10/5にスイスの大手金融ソフトウエア会社アバロックの買収を発表
  • 金融を中心にソフトウェア事業への転換が加速しそう
  • 日本電気はインフラ事業の他でもAI事業や量子コンピュータ事業でも成長期待できそう