- 日本オラクル(4716)の株価予想
- 日本オラクル(4716)株の買い時
- 日本オラクル(4716)の株の分析
- 同業種の銘柄と比較
- まわりの予想
- 総合評価
- 買いを検討してる人へアドバイス
をまとめました。
日本オラクル(4716)の株価予想!今後どうなるか?
- 大企業らしい安定した株価が維持される
日本オラクルは、データベースの
- ソフトウェア
- ライセンス
- ミドルウェア
- ハードウェア
を販売する会社です。
データベースとは、大量のデータを保存・管理する仕組みのことで、ビッグデータ時代の企業にはなくてはならない、中心的なシステムです。
利益率が高く、安定した収益源となるライセンスビジネスを展開しているので、安定した業績を長年達成しています。 日本オラクルは、アメリカの巨大企業を親会社にもっているため、財政状態も安全です。
そうしたことから、大企業らしい安定した株価が続きそうです。
- 長期的には主力事業の動向次第
安定した株価が維持される予想ですが、長期的に株価が伸びていくには成長事業への投資が不可欠です。
日本オラクルは近年、クラウド事業に参入しました。クラウドサービスは同業種の競合も強いので、シェアを伸ばせるかどうかで今後の成長が決まりそうです。クラウド事業が成功すれば、新たな収益源になり、長期的に株価が上昇していくと予想します。
日本オラクル(4716)株の買い時
- 短期的な投資として今買うのは微妙
新型コロナウイルスの影響で株価が上昇傾向にありますが、5年以上の期間でみると株価はあまり変化していません。
株価の変動が小さいため、短期的に日本オラクルの株で利益を出していくのは難しいでしょう。
- ライセンスビジネスを評価するなら今から投資を
短期的な投資には向いていない日本オラクル株ですが、長期的な投資対象ならおすすめです。
安定しているライセンスビジネスに注目すると、配当は安定的で、長期的に株価にはプラス要因となります。今から少しずつ積み立てていくのがよいのではないでしょうか。
日本オラクル(4716)の株の分析【2020年10月23日現在】
配当金はいくら?配当利回り
配当性向が高いが、利回りに魅力はない
株価指標 | 目安 |
---|---|
配当金 | 149円 |
配当利回り | 1.44% |
配当性向 | 40% |
(配当予想が公開されていないため、記事時点の実績ベースで計算しています)
- 高配当は安定した業績に裏付けられている
日本オラクルは、純利益からどれくらいの割合を配当しているかを示す配当性向が40%超です。
平均的な上場企業よりも高めの水準です。 こうした高い配当性向は、好業績の安定したビジネスに支えられています。
高い配当収入が続くことを期待して、オラクル株に投資するのもよいでしょう。
- 配当利回りは高くない
配当性向が高い一方で、株価も高いので、配当利回りを計算すると1.4%程度になります。これは、そんなに高いレベルではありません。
利回りだけ見ればもっと高い銘柄はたくさんありますから、短期的な配当金目当ての投資には向かない銘柄です。
株主優待の内容
- 日本オラクルは株主優待を実施していません
株価指標
高い安全性と、収益力が魅力
株価指数 | 目安 |
---|---|
PER | N/A |
PBR | 7.3倍 |
ROE | 26.2% |
自己資本比率 | 63.7% |
- 高ROE銘柄として効率性が高い
日本オラクルは利益率の高いライセンスビジネスを行っているので、当然、ROEなどの収益性も高い方になります。 投資効率が高いといえるので、株主としては魅力的な銘柄ですね。
- 無借金経営で自己資本比率は高め
さらに日本オラクルは無借金経営です。そのため、自己資本比率は高めとなり、安全性が高い銘柄といえるでしょう。
同業種の銘柄と比較
- ブランド力では圧倒的に強い
日本オラクルは主力製品が「Oracleデータベース」などです。
同じデータベース製品を提供する同業種としては、SQLServerを展開するMicrosoft(日本マイクロソフトは非上場)などが挙げられます。他にはオープンソース(無料で使える)ソフトウェアのシェアが大きく、上場企業では競合が見当たりません。
なので、日本オラクルの展開する製品のブランドはまだまだ強いです。
- クラウドビジネスでは海外のグローバルベンダーが強い
日本オラクルが新たに参入したパブリッククラウドという分野では、海外のグローバルベンダーが強いです。
- Amazon Web Service(AWS)
- Microsoft
といったGAFAM企業が市場シェアのほとんどを占めています。オラクルはこうした中で不利な戦いをしなくてはいけません。
国内では、同じビジネスをしている企業として、
- 富士通(6702)
- NEC(6701)
- NTTデータ(9613)
などがいます。これらの企業は国内でのシェアが大きく、日本オラクルのクラウドビジネスは厳しい環境にあります。
日本オラクル(4716)株のまわりの予想
買い予想の声
日本オラクルは毎年上がる配当金に加え、有利子負債0という長期投資向きの「下がれば安心して買い増しできる」という最強銘柄ですね。
— Risk junkie (@Trader_in_Tokyo) September 20, 2020
今から買いたくはないですけど😅
私の弟は紀尾井町のオラクルで働いていましたが同僚が皆頭良すぎて付いていけないと辞めて独立しました→結果年収が数倍に(笑) pic.twitter.com/cfcbJ1NxZx
長期投資視点で買い増ししている個人投資家は多そうですね。
やっぱりオラクル最強 みっちゃん銘柄リストはオラクルのデータベース使ってます。
— みっちゃん🐶 (@kitani3310) September 14, 2020
投資ポートフォリオのデータベースとして、オラクルの製品を使っている投資家も。
日経朝刊4p
【河野太郎関連銘柄】と名付けましょうか^_^ 取りあえず鉄板銘柄はおさえておきましょう 1.TKC(9746) 2.ミロク情報サービス(9928) 3.日本オラクル(4716) このへんですかね 河野規制改革相 22日の規制改革推進会議の作業部会で、地方税納付手続き電子化推進するよう総務省要請 pic.twitter.com/kVH6LRXrrs — けんちゃんファンド (@kenchanfan_com) October 22, 2020
行政改革と企業のDX期待で投資対象としているようです。
売り予想の声
あぁぁTikTok騒動でいらんこと掴んでしまったオラクル株が若干の利益を乗せて売却できたぁぁ
— サネミツ (@misao_yaeba) October 9, 2020
TikTok買収騒動で一時的に注目度を高めていましたが、短期志向の投資家は投げてしまいました。
日本オラクル(4716)の総合評価
高い利益率で安定した事業がすごい
通信簿 | |
---|---|
業績 | ◎ |
配当金目当て | △ |
優待目当て | × |
割安 | △ |
同業種との比較 | ◯ |
将来性 | ◯ |
業績について
- 利益率が高い
直近5年間で営業利益率が30%以上、純利益率が20%であり、安定的に高い利益率をキープしています。
- 安定した収益モデルで高い投資収益性(ROE)
日本オラクルは、利益率だけでなく、高い収益性を持っています。
資本に対する利益の割合を表すROEは、10年以上20%以上をキープしています。安定的な顧客を獲得して、収益が得られるビジネスモデルを持っているのが分かります。
こうした点から業績を◎と評価しています。
配当金目当ての投資
- 配当利回りは低め
一株当たりの配当は大きいですが、株価も高いため、配当利回りは低めです。
短期的に配当収入を目当てに投資するのには向いていなさそうです。
- 配当性向は高く維持されている
ですが、長期で見れば業績も安定的に成長していくと予想され、配当の増加にも期待できます。
長期的に見れば、配当金目当てで投資するのも良い選択といえそうです。
優待目当ての投資
日本オラクルは株主優待を実施していません。
割安かどうか
- 株式指標で見ると割安感はない
PER、PBRなどを見るかぎり、割安とはいえない状態です。 業績が安定して高いため、株価も高めに推移しているからです。
- 高いPBRは安定企業であることを物語っている
PBRは7.0以上で、業種平均1.9と比較しても高めです。
指標としては割高という判定になりますが、PBRが高い企業はそれだけ安定した業績を評価されているといえます。
>>>業界平均のPBR
同業種との比較
- ライセンスビジネスでは安定した収益源
日本オラクルの販売する製品は、それを使わないといけない企業に採用されるため、他の企業にはない強みがあるといえます。 なので、他の企業よりも優位な立場にあり、同業種と比較しても高い評価となります。
- クラウドビジネスは海外ベンダーが強い
クラウド事業では、日本オラクルは後発組なので、先行組である海外のグローバルベンダーに遅れを取っています。
そうした部分では、同業種と比較して弱い立場にあると考えられます。
将来性はあるか
- ライセンスビジネスは持続性がなさそう
安定した収益をもたらしているライセンスビジネスですが、長続きはしなさそうです。
日本オラクルの提供するOracleデータベースから他社製品に移行するケースも多いようです。 長期的にみれば、ライセンスビジネスをずっと変わらずに続けていくことは難しいでしょう。
- クラウドビジネスの成否が将来性を左右する
新規で参入したクラウドビジネスが新しい収益源になるかどうかが、銘柄としての将来性を左右しそうです。
ですがクラウドの需要はまだまだ大きいですから、中長期でみても、チャンスが大きいでしょう。
買いを検討してる人へアドバイス
- ライセンスビジネスの関連商品を調べてみる
日本オラクルはデータベースを中心としたITシステムのミドルウェアやハードウェアを販売する会社ですが、主力のライセンス製品はデータベースです。
日本オラクルや関連銘柄への投資を検討するときには、こうしたデータベースのライセンス商品にどんなものがあるのか知っておくのが重要です。 例えば以下のような製品のシェアが大きいです。
- Oracle、MySQL(いずれもオラクル製品)
- PostgreSQL(オープンソース)
- SQLServer(米Microsoft製品)
まとめ
- 日本オラクル(4716)の株価予想は安定した動きとなりそう
- 日本オラクルの買い時は短期的な投資として今は微妙
- 配当性向が高いが、短期的な利回りに魅力はない
- 高ROE銘柄として投資効率は高め
- 関連商品の知識をつけておきたい