- ユニ・チャーム(8113)の株価予想
- ユニ・チャーム(8113)株の買い時
- ユニ・チャーム(8113)の株の分析
- 同業種の銘柄と比較 まわりの予想
- 総合評価
- 買いを検討している人へアドバイス
をまとめました。
ユニ・チャーム(8113)の株価予想!今後どうなるか?
- 業績が好調なため、2021年以降の上昇にも期待
マスクや除菌用のウェットティッシュの需要が拡大するなど、宅配業界やIT業界などと共にコロナウィルスにより業績が伸びた数少ない業種の1つです。
業績好調の影響を受け、株価は2021年1月時点で5047円と、2020年11月につけた最高値の5316円に近い高値が継続しており、2021年以降の上昇も期待ができます。
アジアの減収が気がかり
2020年6月にインドの工場で火災が発生し、被害額161億4800万円をその他費用に計上したこともあり、利益は23.8%減の192億7800万円となりました。
更にインドやインドネシアでの市場縮小により、アジアでは0.9%減の1620億円となってしまいました。
火災による減収や供給課題などの影響が長引けば株価下落の可能性もあります。
ユニ・チャーム(8113)株の買い時
2021年1月現時点では多少割高な印象も
日経平均株価が2021年1月21日に、2万8756円86銭と約30年5カ月ぶりの高値を更新するなど、株式市場全体が2021年1月時点で割高な印象もあるため、ユニ・チャームの株自体がそうであると断言はできません。
株価は2021年1月時点で10年以上上昇中
割高な印象もありますが、株価の推移を見てみると2021年1月時点では10年以上上昇しています。
2021年以降も上昇が続くことを期待して買うのもアリかもしれません。
ユニ・チャーム(8113)の株の分析【2021年1月20日現在】
配当金はいくら?配当利回り
利回りは低め
利回りは1%未満で低めですが、連続増配中であり2021年以降も期待できます。
株価指標 | 目安 |
---|---|
配当金 | 32円 |
配当利回り | 0.66% |
配当性向 | 36.1% |
19期連続増配計画を発表
2020年12月の決算で19期連続増配計画を発表するなど、利回りは低いですが継続的な増配に期待ができます。
自社株買いで株主還元を目指している
自社株買いを継続的に行うことにより、1株当たりの利益が増えることになります。
それにより株主への利益還元を図っています。
株主優待の内容
株主優待はなし
保有株数 | 株式優待の内容 |
---|---|
100株 | なし |
株 | なし |
株 | なし |
・残念ながら株主優待はありません。
株価指標
株価指数 | 目安 |
---|---|
PER | 46.1 |
PBR | 6.18 |
ROE | 10.1 |
自己資本比率 | 56.1 |
- PERはかなり高め
日本の企業のPERの平均は15~20ですが、ユニ・チャームは46.1とかなり高くなっています。
しかし、コロナによりほとんどの業種が業績悪化の中で業績を伸ばしていることから、株価上昇への期待が高いと読むこともできます。
- 自社株買いを継続中
総額125億円(420万株)を上限に取得する予定を立てており、2020年10月末時点では約72億円取得しています。
自社株買いをすることにより、ROEの改善、更にPERが低くなることから割安感が出て株価上昇にも期待ができます。
同業種の銘柄と比較
ライバル達も業績は好調な傾向
- ライオン
衣料用洗剤大手のライオンは、消毒液などの販売は好調でしたが、衣料用洗剤が苦戦しました。
しかしユニ・チャームと同様、2020年12月決算では売上高は前年とほぼ同じ2620億円、事業利益は26.7%増の298億円、営業利益は60.5%増の382億円と業績を上方修正して発表しています。
- 花王
ユニ・チャームと同じように配当利回りは1.83%と低め、PERは29.11と高め、31期連続増配銘柄ですが、目標としている配当性向に達したことや、減益などから増配が止まる可能性も指摘されています。
化粧品事業やヒューマンヘルスケア事業の低迷により、2020年12月期の決算では売上高が前期比8%減の1兆3819億円、営業利益が17.1%減の1755億円、純利益が14.9%減の1261億円と業績を下方修正しています。
ユニ・チャーム(8113)株のまわりの予想
買い予想の声
- 景気に強いディフェンシブ業態
海外市場の取り込みを図っているビジネスモデルであり、景気に強いことから、もう少し株価が下がれば買いに行く!という声が聞かれます。
- 割高ではない
業績が2021年1月時点で10年以上右肩上がりであることから、2021年以降も株価は上昇を続けると判断して、買いを入れる投資家もいます。
売り予想の声
- 利益確定した!!
今の株価を割高と判断して、早めに利益確定を行う投資家も見受けられます。
ユニ・チャーム(8113)の総合評価
- トータルで見ると合格点
通信簿 | |
---|---|
業績 | ◎ |
配当金目当て | △ |
優待目当て | × |
割安 | △ |
同業種との比較 | ◯ |
将来性 | ◯ |
業績について
- 過去最高値を更新中
製品の種類が味方したのもありますが、2020年のコロナ渦でも業績を伸ばしている数少ない企業です。
その他に業績が伸びた業種としては、巣ごもり需要による小売業、テレワーク推進やネット通販などの情報・通信事業があります。
売上高が前年同期比1.9%増の5344億円、コア営業利益が同30.4%増の891億円の増収増益となり、過去最高を更新しています。
そのため2021年1月時点でも株価は上昇傾向にあり、期待が持てます。
- 出生率の低下が鍵
日本や中国などでは出生率が年々低下しており、主力製品のおむつなどの売上が減少する可能性も否定はできません。
そのため、大人用紙おむつやペットケア用品にも力を注ぐようにしています。
DX銘柄2020に選定
>>>2020年 DX選定銘柄
デジタル化が進む現代において、日本はその遅れを度々指摘されています。
しかし、ユニ・チャームはSNSやeコマースの利用、最先端テクノロジーの活用、オンラインでのプレパパ・プレママサポートなどを実施しており、時代の変化にもしっかり対応している印象があります。
配当金目当ての投資
長期なら良いかも?
配当利回りは平均よりも低くなっているため、配当目的での投資には向かないです。
ただし、2020年時点では19期連続増配記録を更新中ですので、長期保有で株価上昇によるキャピタルゲインと配当によるインカムゲインを目指すのならありかもしれません。
優待目当ての投資
株主優待が欲しい人には不向き
配当による利益還元を目指しているので、株主優待などはありません。
ユニ・チャームの製品はなかなか良いのですが、もらえないのは残念です。
割安かどうか
- 指標ではかなり割高
しかし、同業種の花王やライオンもPER・PBR共に高めと、同じような傾向にあるため指標は当てにならない可能性もあります。
同業種との比較
ライオンは安定的
コロナウィルスの影響により、海外での売上は軒並み減少していますが、2020年12月期の決算では営業利益を上方修正し、配当も22円から23円に増額修正しています。
また2020年に行った本社の土地譲渡により、営業利益も過去最高に。
株主優待がもらえる分、ユニチャームよりは魅力的に映る場合もあります。
花王は増配が止まるかも
花王は、ユニ・チャームと同じように配当利回りが低めで株主優待がなく連続増配銘柄ですが、企業が目標としている配当性向が40%なのに対し、2020年12月の決算発表では、配当性向が50%となりました。
そのため2021年以降は増配がとまる可能性が出て来ています。
将来性はあるか
- しばらくは堅調を維持
2021年1月時点ではコロナウィルスの収束が依然として見通せないため、衛生関連商品などの需要はしばらくは続くと思われます。
- 時代の変化に対応出来る柔軟性がある
デジタル化が進む時代の変化に対応するため、最先端テクノロジーを活用したスマート工場の設置、SNSでの口コミや投稿データの収集などデジタル基盤の活用を活発に行っています。
また、2016年から災害等のクライシスを想定し「シンクライアント」を導入していたおかげで、コロナ禍でもスムーズに「リモートワーク」へ移行することが出来ていました。
買いを検討してる人へアドバイス
長期で保有を
株主優待がなく、配当だけのインカムゲインになってしまうので、株主優待を狙っている人には不向きな銘柄です。
しかし、長期でじっくり保有をする人であれば、増配が続き、株価も上昇していることからトータルでは利益を期待出来ると考えられます。
一時的な下落を待つのも一つの手段
2021年1月現在は、日経平均株価も高値ですので、どこかで調整か入るかもしれません。
その調整を見越して、株価下落を待ってみるのも一つの手ではありますが、時期がいつになるかは不明です。
まとめ
- ユニ・チャーム(8113)の株価予想は、コロナウィルス流行の中でも業績は好調で2021年以降の上昇にも期待
- 指標は割高だが、業種自体がその傾向にある
- 株主優待・配当目的での投資には不向き