イオンフィナンシャルサービス

イオンフィナンシャルサービス(8570)の株価は今後どうなるか
しばらく右肩上がりと予想!強みを生かした新サービスの展開が成長のカギだよ。
株レンジャー
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  • イオンフィナンシャルサービス(8570)の株価予想
  • イオンフィナンシャルサービス(8570)株の買い時
  • イオンフィナンシャルサービス(8570)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

 

イオンフィナンシャルサービス(8570)の株価予想!今後どうなるか?

長期的には2015年から右肩下がりだったが反発

反発

イオンフィナンシャルサービス(8570)は、小売大手のイオングループの一員として、クレジットカード、銀行業、さらには各種保険サービスを取り扱っており、実店舗の強みを生かしたサービスを提供しています。

1981年に日本クレジットサービスとして設立し、クレジットカード・キャッシュカード、電子マネーを合わせた、一体型イオンカードセレクトの発行を開始しました。2013年にイオン銀行と経営統合し、現在の社名となりました。そして小売業発の総合金融グループとして、日本を含むアジア11ヵ国で事業展開しています。

>>>イオンフィナンシャルサービス:会社情報 ご挨拶

株価は、2015年に3,620円を付けてから、長期的に見て右肩下がりでした。ようやく2020年8月から右肩上がりに転じています。

 

今後の株価は引き続き右肩上がりか

柔軟なビジネスモデルの構築や、業務拡大の体制を整えたことで、今後の企業の成長が見込まれます。2019年の組織再編により、イオン銀行はイオンフィナンシャルサービス(8570)の傘下ではなくなりました。銀行法の関連業法に縛られることなくビジネスを展開できるようになり、IT会社への出資制限が緩和されます。

ITプラットフォーマ―やFintech技術を有する異業種企業の参入により、経営環境は年々厳しくなっています。出資制限緩和を行うと、異業種参入に対抗できるようになります。

>>>2019年3月期 統合報告書_価値創造のあゆみ

多数の企業を抱える大規模な会社であっても、経営環境を俯瞰し最善の体制へと舵を切ることができる体制は、非常に高く評価できるポイントです。今後も自社の成長に向けた行動をとり続けられると期待できるので、株価にも良い影響を与えると考えられます。

 

イオンフィナンシャルサービス(8570)株の買い時

~2,000円までは買い時

買い時

株価は、2020年6月に過去10年で一番安い793円になりました。それから2021年3月現在、上昇トレンドとなっています。下落が始まった2018年2月の2,914円に戻ると考えれば、長期的には~2,000円までは買い時と判断できるのではないでしょうか。

短期売買を行うとしても、上昇トレンドが続くようであれば、買い時は同じ時期だと言えます。欲張りすぎず売買の判断をしてください。

 

イオンフィナンシャルサービス(8570)の株の分析【2021年1月13日現在】

配当金はいくら?配当利回り

配当はコロナ禍で大幅減

配当はコロナ禍で大幅減

株価指標 目安
配当金 23円
配当利回り 1.73%
配当性向 49.3%

2017年以降、継続して68円だった配当は、2021年2月期に初めての減配と予想されています。ただし、2021年2月期第3四半期決算において、売上高が上方修正されており、配当金についても修正が入る可能性はあります。

配当金が元の金額に戻ってくれば、配当利回りは5%を上回り、高い水準と言えます。ですが現在の減配の状態では、あまり配当金を目当てにすることはおすすめできません。

 

株主優待の内容

株主優待はない

株主優待はありません。今後も株主優待狙いの投資は期待できなそうです。

 

株価指標

財務状況は悪くないうえ割安と判断できる

株価指数 目安
PER 28.5倍
PBR 0.72倍
ROE 2.8%
自己資本比率 7.9%
  • PBRは割安

PBRは1倍を切っています。経営状況が良いわりに、割安と判断できるでしょう。

 

  • 自己資本比率は業界内では平均的

銀行業の自己資本比率は、4~8%が基準となっています。

参考

  • 三菱UFJ 5.2%
  • ゆうちょ銀行4.3%
  • 新生銀行8.9%

自己資本比率は、一般的に10~20%程度であれば優良企業と判断されますが、業界内で比較すれば問題ない水準といえます。

 

同業種の銘柄と比較

  • 小売大手グループならではのアクセスチャネル

小売大手

イオンフィナンシャルサービス(8570)の強みは、小売の実店舗を活用しているため、365日金融サービスを提供できるところです。通常の銀行は営業時間が短く、日曜祝日は休業の場合が多いです。イオン銀行は、イオンの実店舗を中心に展開しており、営業時間も店舗に合わせて午前9時から午後9時までが基本となっています。

>>>イオンフィナンシャルサービス:事業内容

近年、窓口がないネット銀行が続々と登場しており、金融リテラシーの低い人が置き去りにされやすくなっています。だからこそ、リアルな店舗で窓口を利用して直接相談できる点は、大きなポイントとなっています。

 

売上高と経常利益が安定して右肩上がり

クレディセゾン(8253) は売上高、時価総額ともにイオンフィナンシャルサービス(8570)に近いため比較してみます。

株価指標 イオンFS クレディセゾン
売上高 457,280百万円 311,410百万円
時価総額 3,398億円 2,746億円
PBR 0.72倍 0.44倍
  • イオンフィナンシャルサービス(8570)は増収増益
  • クレディセゾン(8253) は、経常利益は増加していますが、売上高が低迷

>>>イオンフィナンシャルサービス:事業内容

>>>クレディセゾン:11ヵ年の要約財務データ

PBRはクレディセゾン(8253)が、イオンフィナンシャルサービス(8570)の0.72よりも低く、より割安に感じます。ですが、売上高の状況をみれば、イオンフィナンシャルサービスの方が買うべき銘柄と判断できます。

 

イオンフィナンシャルサービス(8570)株のまわりの予想

買い予想の声

  • まだまだ上昇すると見込んでいる

まだまだ上昇

 

上昇トレンドと判断し、簡単に儲かる銘柄だと考えているようです。確かに2021年3月現在、株価は右肩上がりとなっています。

 

売り予想の声

  • 相場の値動きを警戒して早めに利益確定

 

日経平均株価の様子や、相場の値動きを鑑みて、利益が出ているうちに売却したようです。今後も株価が右肩上がりになる可能性もありますので、勇気がいる判断ですね。

 

イオンフィナンシャルサービス(8570)の総合評価

  • 小売大手グループ企業の持つ、強みを生かしたサービスの提供が成長のカギ

強みを生かしたサービス

  通信簿
業績
配当金目当て
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • コロナ禍においても企業努力で増収

コロナにおいても、従前から取り組んでいた、DXや事業の効率化などの取り組みを加速することで、増収に繋げてきました。

営業収益の額が大きい国内リテールセグメントにおいては、非対面のオンライン相談ブースを設置したり、パソコンやスマートフォンからオンラインで相談できるサービスを拡充したりしました。

特に、コロナ禍で需要が高くなった、住宅ローンの申し込みや借り換えを囲い込み、増収に貢献しました。オンライン相談により顧客対応件数が増え、さらに強みである土日対応も相乗効果を発揮したためです。

>>>第3四半期決算短信

 

配当金目当ての投資

  • 配当目当ての投資に向かない

現時点では配当金が減額されているので、あまり期待ができません。ただし、上方修正され元の水準に戻る場合は、配当利回りが高いので配当金を目当てにしてもよいでしょう。

 

優待目当ての投資

  • 優待はない

株主優待はありません。今後も株主優待狙いの投資は期待できなそうです。

 

割安かどうか

  • PBRは割安

株価がいったん下落しているものの経営状況は悪くありません。将来性が見込める状況の中でPBRが1倍を切っていて、割安と判断できるでしょう。

 

同業種との比較

  • 小売大手のメリットを生かして

イオンフィナンシャルサービス(8570)は、イオングループの店舗や加盟店の幅広い営業ネットワークをベースにして、生活を豊かにするサービスを提供してきました。

小売大手のグループ会社であることを活用して、あらゆる場所に窓口などのサービス拠点を展開している点が大きな特徴です。利便性の高さは、窓口のないネット銀行や、ATMを縮小している大手金融機関と比較したときの強みでしょう。

 

将来性はあるか

  • 最新の情報通信技術を使った、ワントゥワンマーケティングが実現できるかどうかがカギ

イオンフィナンシャルサービス(8570)の目指す姿として、あらゆるとき、あらゆる場所、あらゆる状況で、お客さまの人生のお役にたち続けたいと掲げています。

>>>イオンフィナンシャルサービスの目指す姿

目指す姿の実現のために、イオングループとして保持している、顧客の属性情報や行動情報を活用し、顧客一人一人のニーズに合った適切なサービスができれば、企業としての大きな成長につながるでしょう。

営業拠点は、日本国内を含め成長著しいアジア各国にもあります。中長期的な戦略としては、新技術を活用して、アジア地域において共通に利用出来る商品・サービスを提供し、アジアを中心とした経済圏を構築しようとしています。

>>>イオンフィナンシャルサービス:中期戦略

営業活動の拠点は国内外で広範囲にわたり、経済圏の構築ができた場合の伸びしろは十分です。

 

買いを検討してる人へアドバイス

  • 最新技術の活用を追及している成長企業と判断

最新技術の活用

今ある顧客の情報やアクセスチャネルはもちろん、最新技術を用いて、国内外への展開や経済圏の確立などを目指しています。将来のビジョンを見据えて、今後も成長していく企業であると判断することができます。株価が上昇することが期待できる銘柄でしょう。

 

まとめ

  • イオンフィナンシャルサービス(8570)の株価予想は大企業でも柔軟性があり右肩上がりか
  • 買い時は以前の水準に戻ると予想して~2,000円
  • 減配予想も経営状況は悪くなく割安
  • アクセスチャネルの良さでライバルに差をつける
  • 投資家は上昇トレンドと判断し積極的に売買中
  • 小売大手グループ企業の持つ強みを生かしたサービスの提供が成長のカギ
  • 将来のビジョンを見据えて成長する有望株