Zホールディングス

Zホールディングス(4689)の株価は今後どうなるか
右肩上がりと予想!様々な企業の相乗効果が成長のカギだよ。
株レンジャー
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  • Zホールディングス(4689)の株価予想
  • Zホールディングス(4689)株の買い時
  • Zホールディングス(4689)の株の分析
  • 同業種の銘柄と比較
  • まわりの予想
  • 総合評価
  • 買いを検討してる人へアドバイス

をまとめました。

 

 

Zホールディングス(4689)の株価予想!今後どうなるか?

巣ごもり需要で柱のコマースが好調

巣ごもり

Zホールディングス(4689)株式会社は、ヤフー株式会社が2019年に持株会社体制に移行し、称号を変更しました。売り上げはZOZOTOWNをはじめとするコマース事業が7割、Yahoo!ニュースをはじめとするメディア事業が3割を占めています。

2020年第3四半期は巣ごもり需要によりコマース事業の取扱高が拡大し、前年同期比15%増となりました。

>>>決算短信(2020年度第3四半期決算)

 

環境や社会問題への取り組みが明確で成長が見込める

Zホールディングス(4689)は、基本方針の中で、自身の社会的責任を果たし、社会・環境の持続的な発展を目指していくと明言しています。

SDGsへの取り組みを積極的に行っている企業は、課題解決の力による新たなイノベーションを生み出すことができると言えます。世の中の流れを汲んだ新しいサービスなどを提供することで、今後も成長していくと言えるのではないでしょうか。

>>>基本方針

>>>SDGsへの対応

 

長期的には株価が右肩上がりになる予想

コマース事業の伸びが期待できるので、株価は右肩上がりになると予想します。コマース事業の営業利益は伸び率が大きく、56.3%増となっています。今後も巣ごもり需要は続くとみられるので、長期的には成長が見込めるでしょう。

ただし、営業利益率については今後苦戦する可能性があります。営業利益率は、

  • コマース事業が10%
  • メディア事業が50%

と大きく差があります。営業利益率の高いメディア事業は、コロナウイルスの影響により検索広告の広告出稿が減り、営業利益が3.2%減となっています。

影響はいつまで続くか予想ができません。そのため、今後も営業利益の額だけではなく、利益率についての注視が必要です。

>>>決算短信(2020年度第3四半期決算)

 

Zホールディングス(4689)株の買い時

500円台~600円台前半が買い時

下落

計画的に投資を行っていることから、大きな成長が見込まれます。そのため今後も株価は右肩上がりになる予想です。2021年2月現在の株価から判断して、少々下がった500円台~600円台膳前半が買い時と予想します。

2020年度の下半期は、コマース事業を中心に積極投資を行った結果、売上が大幅に上昇しました。Yahoo!ショッピングやPayPayモールでは、新規購入者数や客単価が拡大しました。

今後は、このまま2022年度にかけて積極投資を行うことで売上収益を二桁成長させることを目標としています。そして2023年以降は、投資した結果活発化したユーザーの経済活動をマネタイズに結び付け、利益拡大する流れです。

投資とその結果の利益拡大がうまく結びつくかがどうかがポイントとなります。

>>>決算説明会(2020年度第3四半期プレゼンテーション資料)

 

Zホールディングス(4689)の株の分析【2021年2月3日現在】

配当金はいくら?配当利回り

配当は初めての減額

減配

株価指標 目安
配当金 5.56円
配当利回り 0.77%
配当性向 39.6%

配当金は、2020年度に初めての減額となりました。2004年度に配当を実施し始めてから右肩上がりで、2014年度にそれまでの約2倍に当たる8.86円に上がってから、2019年度までは横ばいでした。

配当利回りは2015年度から2%近くを保ち、2019年度には3%を超えました。ですが、2020年度は配当金の減額の影響で、利回りは1%を切ってしまいました。

 

株主優待の内容

株主優待はない

株主優待はありません。2004年9月30日の株主向け株主優待をもって、株主優待制度を終了しています。今後も株主優待狙いの投資は期待できなそうです。

 

株価指標

財務状況は良く、期待値が高い

株価指数 目安
PER 51倍
PBR 4.16倍
ROE 8.1%
自己資本比率 19.2%
  • PERとPBRが高いが成長株なので割高というわけではない

投資判断の指標となるPERとPBRが高いですが、今後も成長が期待される株なので、あまり気にする必要はないでしょう。

 

  • 自己資本比率は高くはないものの問題ない水準

2018年度の自己資本比率は33.0%でした。2019年にZOZOの連結子会社化により資産が大幅に増えたため、自己資本比率が下がり20%を切りました。2020年度もほぼ横ばいとなり大きな問題はなさそうです。

 

同業種の銘柄と比較

EC事業の中では手が出しやすい銘柄

ECサイト

2021年2月時点での主なEC事業の株価は、楽天(4755)が1,000円前後、BASE(4477)が10,000円超、フェリシモ(3396)が1,300円前後です。

Zホールディングス(4689)はこれまでの最高値でも800円を切っており、EC事業の銘柄が気になっている人には、比較的安価で手を出しやすい銘柄です。

 

後発ながらクレジットカード決済に追随するPayPay

PayPayは、2018年6月に設立されたPayPay株式会社が提供する、キャッシュレスサービスです。比較的新しいサービスでありながら、

  • イオン(8267)のWAON
  • セブン&アイ・ホールディングス(3382)のnanaco

を凌いで、すでにクレジットカードに次ぐ利用率のキャッシュレスサービスとなっています。クレジットカードは84.8%、PayPayは37.2%と、まだまだ利用率は遠く及びませんが、急成長中のサービスです。

>>>47都道府県キャッシュレス決済普及率ランキング2020

 

現在は投資フェーズで、ユーザー獲得と利用促進を目的としたキャンペーンなどに取り組んだことが要因で、20年度決算は赤字となりました。とはいえ、投資の効果とキャッシュレス化の流れにより順調に成長しており、20年第3四半期累計期間の決済回数は19年同期比3.3倍となりました。

>>>ソフトバンクグループ:2021年3月期第3四半期決算短信

 

導入する店舗が負担する決済システム利用料は、2021年9月30日まで無料ですが、その後有料に切り替わります。ユーザー獲得とあわせて、この有料への移行も黒字化への重要な一手だと言えます。

>>>PayPay:費用と入金サイクル(実店舗決済)

 

サービスが黒字化し、ほかのキャッシュレスサービスとの競争に勝ち続けられるかどうか、今後の成長に期待です。

 

ライバルに対抗できる“経済圏”を確立できるかが勝負

同業種の中で一番ライバル視しているのは楽天(4755)です。 “楽天経済圏”に勝る“PayPay経済圏”を整え、ユーザーを囲い込むことができるかどうかが成長のカギでしょう。

楽天経済圏とは、楽天(4755)のサービスの中で金融からショッピングまでを完結することができるというものです。

ライフシーンを幅広くカバーする利便性の高いサービスを提供することで、経済圏への顧客の流入拡大や回遊的・継続的なサービス利用を促進しています。利便性の高いサービスの提供により、顧客獲得コストの最小化や、グループサービスの流通総額の増大等において相乗効果が発揮されています。

>>>楽天:企業情報

 

Zホールディングス(4689)もZOZOやLINEとのタッグを組むことで、同じように金融からショッピングまでをカバーできるようになりました。ポイントについても、すでに会員基盤の大きいTポイントがあります。そして、ヤフーが出資するPayPay株式会社の決済サービス、「PayPay」ブランドを浸透させるべく、ジャパンネット銀行など6社の社名とサービス名をPayPayへ統一します。

>>>Zホールディングスの金融サービスを「PayPay」ブランドに統一

 

提供するサービスをうまく成長させ、楽天経済圏に追随する経済圏を確立できれば、会社として大きく成長できるでしょう。

 

Zホールディングス(4689)株のまわりの予想

買い予想の声

  • 新興サービスの成長により株価が上昇すると予想

新サービス

 

なかなか株価が上抜けないものの、paypayやLINEなどのサービスが成長することで、株価が上がると見込み保有しています。

 

売り予想の声

  • もみ合いの後下落すると考えて売却

 

こちらは株価があまり変化ない中、もう上がることはないかもしれないと予想して早めに利益確定したようです。

 

Zホールディングス(4689)の総合評価

各社の相乗効果による成長に期待

相互作用

  通信簿
業績
配当金目当て ×
優待目当て ×
割安
同業種との比較
将来性

業績について

  • 巣ごもり需要によりコマース事業は好調

コロナによる巣ごもり需要によりコマース事業の売上は大幅に上昇しました。増える物流・配送に対応するため、ヤマトホールディングス (9064)との業務提携を行うなど、しっかりと対策を行っています。

今後も巣ごもり需要はしばらく続くと思われますが、需要増加による負担軽減に必要な投資を積極的に行っていると考えられます。

 

配当金目当ての投資

  • 配当目当ての投資には向かない

配当利回りは高くありません。手を出しやすい高配当銘柄はほかにありますのでおすすめしません

 

優待目当ての投資

  • 優待はない

株主優待はありません。もともと行っていた優待がなくなっているので今後も株主優待狙いの投資は期待できなそうです。

 

割安かどうか

  • PBRは割高だが成長株なので期待値が高い

PBRは1倍を上回っており数値だけ見れば高く割高ですが、成長株のため期待値が高いことが原因でしょう。割高だと敬遠する必要はありません

 

同業種との比較

  • 好調なEC企業の中で手が出しやすい銘柄

コロナ禍で軒並み好調であるECを扱う企業の中で、比較的安価で手が出しやすい株価です。

 

将来性はあるか

  • 豊かな生活環境や社会の発展の実現を目指す

既存サービスの成長を目標としていることはもちろん、SDGsへの取り組みも明示しています。熱意と技術力で未来を切り拓くとの言葉を社長が発表しており、将来の成長への意欲がうかがえます

 

買いを検討してる人へアドバイス

  • 今後も成長が期待できるのでおすすめの銘柄

成長

様々な企業の集合体となったZホールディングス(4689)は、それぞれの企業がもつ良さを生かした新しいサービスを今後も提供してくれるでしょう。

将来を見据えて投資するときはしっかりと投資し、サービスの拡大にむけて計画的に行動しています。十分、買いに値する銘柄だと判断できるでしょう。今後の会社の成長に注目です。

 

まとめ

  • Zホールディングス(4689)の株価予想は様々な企業の相乗効果を発揮して右肩上がりか
  • 買い時は500~600円台前半
  • 配当は減額したが今後の成長期待値が高い
  • ライバルの中では低価格の銘柄で、経済圏を確立できるかがポイント
  • 新サービスへの期待を持つ投資家は買い気配
  • 株価の上昇のためには効果的な投資と相乗効果の発揮が必要
  • 初心者でも手を出しやすく成長が見込まれる銘柄